続・花は島いろ

「夢をかたちに」

BIA認定ブライダルコーディネーター
有限会社ベルフォー社長

芳山 美智子 さん(50歳)

(上野村字上野出身)

住所:那覇市久茂地2-22-12久茂地UFビル1F
電話:098-864-0006

hana030227-1.tif (257880 バイト) 幸せそうなカップルが芳山さんを訪ねてくる。
 世界でたった一つの結婚式を挙げるために。

 「夢をかたちにする」。ブライダルコーディネーターの仕事を、こう表現する。
 結納から結婚式場の紹介、婚礼用の衣装合わせ、写真撮影、会場設定などを一手に引き受ける。レストランや船上などでの結婚式も手掛ける。「手作り結婚式のパートナー」「幸せカップルのお手伝い」を自負する。
 肩の凝る結婚式はしたくない。予算などの要望に合わせ、1つ1つを作り上げる。
 新郎・新婦の上空を真っ白なハトが舞い、2人の願いが書かれた短冊を風船に込め大空に浮かべる。
 「ありがとう」「素晴らしい結婚式ができた」
 カップルたちは、さらに幸せになり帰っていく。その笑顔で「次も頑張ろう」と意欲が湧くという。

 BIA(日本ブライダル事業振興協会)が認定する上級資格を47歳で取得した。県内には、ほかに持っている人はいない資格だ。
 後輩の育成に力を入れるため、一昨年からブライダルコーディネーターの講師を務めている。親に反対されたり、年齢差が大きかったことなどを理由に挙式できなかった人たちのために、ラジオ局と提携してボランティアで結婚式をプレゼントしている。
 さまざまな活動のかげには「多くの女性にウエディングドレスを着る喜び、幸せを感じてほしい」という思いがある。
 結婚式のパターンが少ない宮古で「楽しいウエディングを演出する」ことも目標の1つだ。郷土に恩返しがしたい。
 「宮古の良さを生かした結婚式をつくりたい」。アイデアは膨らむ。

 昨年、長男の結婚式をプロデュースした。紹介状やプログラムの作成、司会との打ち合わせ、会場設定…、すべてに思いを込めた。何度も味わってきた喜びも、この日ばかりは「ひとしお」だった。
 「良かった」
 我が子の結婚式に出席して改めて、若いカップルだけでなく家族全員の夢をかたちにする℃d事だ、と実感した。

 芳山 美智子(よしやま・みちこ)1952年(昭和27年)10月15日生まれ。上野村字上野出身。上野小・中学校、宮古高卒。2000年、BIA認定の上級資格取得。02年9月から有限会社ベルフォーの代表取締役社長。父・弘志さん(74)は元上野村長。

 (那覇支局・福元大輔)
  
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