柔らかな表情と穏やかに話す口調が印象的な下地さん。週に一度のデイサービスが何よりの楽しみで「みんなの顔を見ながらおしゃべりするのが楽しい」と笑顔を見せる。
若いころは、事業を手伝って多忙な日々を送った。人夫を雇って土地を耕したり、製糖工場に派遣したり。多いときは二十五人の住み込みで働く人夫らの賄いを準備し、生活の面倒を見た。「人の口を預かるわけでしょう。本当に大変だったけど『みんなの母ちゃん』として気張ったよ」と過去を振り返る。気張ってこられたのも家族がいたからこそ。夫や子供たちの励ましを背に受けながら、無我夢中で働いた当時をゆったりと話す。
趣味は「ゲートボール」。「頭も体も動かすから、とても楽しい。だから私、健康です」と、元気ぶりをアピール。
子供四人、孫四人、ひ孫二人。
(具志堅千恵子記者) |