きびきびと歩き、快活そのもの。「私はいつでもしゃんしゃんしている元気なおばあ」と笑う下地さん。家でじっとしているよりも外で活動することが好き。グラウンドゴルフのクラブを持てば、上手に狙いを定める。
若いころは、朝から夜まで畑仕事。農業に従事していた夫は、魚捕りの名人として近所で有名だったという。「困ったときはお互いさま。『家族も大事だけど、近所付き合いも大事にしよう』が口癖だったよ」と目を細める。常に夫婦二人で力を合わせて生活を守ってきた。「食べものには困らなかった。夫も隣近所もみんな私に優しかった」と穏やかに話す。
現在の楽しみは週に一度のデイサービス。「冗談を言ったりできる友達との会話が何よりも長寿の秘訣」。見せる穏やかな笑顔には、人生をたくましく乗り越えてきた人の余裕が漂っている。
子供二人、孫七人、ひ孫十人。
(具志堅千恵子記者) |