「五輪を生で見たい」

砂川  寛栄さん(81歳)

1924(大正13)年11月27日生まれ


(城辺字比嘉)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 「二月に北海道の雪祭りに行ってきたよ」と満面の笑みを見せる。生まれて初めて見た雪に「あまりにも珍しいから両手いっぱいに雪をつかんだ。子供に戻ったようにはしゃいだよ」と、まだ興奮冷めやらない様子だ。「旅行が趣味になりそう」と話す。
 若いころは船乗りとして、コンパスや星を頼りに船を走らせ、香港や海南島、中国で活躍。戦争中は警備船や運搬船のかじも取った。仕事が無いときは左官やブロック積みなどの力仕事で家族を養い、子供六人全員を高校に進学させた。働くのは楽しかったから日曜日も仕事ばかり。子育ては親の務めと思って、手を抜くことなく育て上げた。
 仕事から離れた現在、週に一度のデイサービスが何よりの楽しみだと話す砂川さん。「今度の目標は? それはね、オリンピックを生で見ること」とガッツポーズを見せる。
 子供六人、孫十人。

                                                       (具志堅千恵子記者)

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