働き者のパワフルおばあ
豊里 マツさん (91歳)
1915(大正4)年1月4日生まれ
(多良間村字仲筋)
九十一歳にして毎日畑へ出て、サトウキビや野菜を大事に育てる。今期も息子や娘とキビ刈りに精を出した。「家にじっとしているのは好きじゃない。まだ働き足りないぐらい。今がまだ六十歳ぐらいだったらね。もっと働けるのに」と若いころからの働き者ぶりはいまだ健在。小さな体にはパワーが有り余っている。 小さいころから実家の農業を手伝いながら育った。結婚してからは宮古上布と農業で子供を育て上げた。今でも畑仕事だけでなく洗濯、掃除、料理もこなす。畑へは歩いて行くのが日課で、自分たちで育てた野菜を毎日たくさん食べるのが健康の秘訣だ。「風邪も引かず健康。うちの母は美人の九十歳そのものよ」娘も胸を張る。 背筋をピンと伸ばし、はきはきとしゃべる姿にはこれまで歩んできた人生の充実ぶりが表れている。 子供五人、孫七人、ひ孫五人。 (山里勝美記者) |