いつまでも一緒に

平良清さん(85歳) タケさん(84歳)

1920(大正9)年11月5日生まれ
1921(大正10)年8月5日生まれ


(城辺字比嘉)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 「尽くしてくれるいい女」と照れながら話す清さんと、「いつまでも一緒にいたい」と笑うタケさん。互いを心から信じ合うことが仲良しの秘訣だと朗らかに笑う。自他ともに認めるおしどり夫婦だ。
 二人の出会いは北九州の八幡。清さんが体調を崩して病院に入院していたのを、八幡の洋品店で働いていたタケさんが同郷仲間として毎日通って看病。ひたむきに世話をするタケさんの姿に心を打たれた清さんは「大好きになって求婚した」とはにかんだ顔を見せる。
 終戦後、引き揚げ船に乗って宮古に帰郷。仕事も食べ物も何もなく、畑でイモを作ってようやく飢えをしのぐ日々。「言葉で言い尽くせないほど大変な時期もあったけど、今はきょうも明日も二人が健康で暮らせる喜びを感じているよ」とタケさんは目を細める。
 写真に写るつないだ手は、二人が築き上げた固い絆の証拠。互いを支え合ってきた手だ。
 子供二人、孫二人。

                                                       (具志堅千恵子記者)

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