週に一度のデイサービスに参加するのが大好きな幸乃子さん。折り紙でティッシュ箱を作ったり、友人らとのおしゃべりに花を咲かせたりと楽しい時間を過ごす。
視力の低下で若いころのようにすらすらとは読めないが、現在も虫眼鏡を使って毎日大好きな新聞に目を通す。「カジマヤーの時に孫やひ孫から元気をもらったから、もう百歳を迎えるよ」と軽やかに笑う。
若いころは畑仕事の合間を見て、木綿の糸を買ってきては機織りをして服を作った。まき集めや水くみなど、息つく間もなく家事に追われていたが、思いかなって結婚した亡き夫の彰さんと支え合いながらの生活は「毎日が充実していたよ」と幸せそうに振り返る。
「自分にできることはしないとね」と家の周囲や前の道の草取りをする。悠々自適に過ごす中でも、生活にはピンと張りがあり、百歳を目前に働き者はまだまだ健在。
子供4人、孫8人、ひ孫11人。
(坂本慧) |