受け継がれる家族のきずな

与那覇トヨ子さん(87歳)
1919(大正8)年1月9日生まれ

(城辺字西里添)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 「学校が大好きでよく学び、よく遊ぶ生徒だったよ」。狩俣尋常小学校の生徒時代、得意の算数では試験のたびに満点を取り、みんなの前で表彰される優等生だったトヨ子さん。
 十八歳の時に両親の勧めで台湾に渡り二年間働いた。一カ月八円の給料を大切にため、家族に小包を送ることが楽しみでもあり、生きがいでもあった。
 今も変わらず高台に建つトヨ子さんの家。盛夏の日差しを浴びてキラキラと輝く庭の花や木を眺めながら「今はとても静かだけど、戦時中は娘二人と狩俣の防空壕を逃げ回っていたよ」と六十一年前の夏の日を振り返る。
 トヨ子さんの健康の秘訣は毎日の食事。「お嫁さんが料理上手な人だから食事の時間が楽しみ」とうれしそう。天気の良い日には手押し車を押しながら、海岸近くにある孫の家に散歩に出掛ける。大切な家族とのきずなは、受け継がれ深まっていく。
 子供6人、孫16人、ひ孫20人、やしゃご1人。 
                                  (坂本慧)

<<<がんずううやきページにもどる