たくましい笑顔が魅力

糸洲 朝仁(いとす・ちょうじん)さん (83歳)

1921(大正10)年12月20日生まれ


(多良間村塩川)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 農作業を日課とし、午前は牛の世話、午後はサトウキビ畑で汗を流す。多忙な毎日だが、「生涯現役だよ」と話す、たくましい笑顔が魅力的だ。
 子供たちが幼いころは、立派に育てるため苦労を惜しまず働いた。「人並みの生活を送ることができるように」。働くことが好きだったと笑うが、その思いを原動力に一生懸命、農業に精を出した。
 九年前、最愛の妻、竹子さんを亡くしてからは、炊事、洗濯など家事も一人で行う。島に住む息子の農業を手伝う傍ら、地域の老人クラブの会長を務めるほど周囲の信望も厚い。
 「人の情け、助け合う心、子供や老人が安心して暮らせる環境が多良間の自慢」。子々孫々まで残したい島の財産として挙げる、糸洲さんが誇る島の温かさ。島の歴史を築き上げたからこそ、胸を張る。
 子供六人、孫十三人、ひ孫九人。

                          (福里賢矢記者)

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