豊かな海をいつまでも

下地 源作さん(80歳)

1925(大正14)年3月17日生まれ


(平良字大浦)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 干潮の日には、若いころからなじんでいる北海岸の浜へタコを取りに出掛けるという下地さん。数々の建築現場で働く傍ら、半農半漁の収穫物で三人の子供たちを育て上げた。
 「雨が続くと海へ流れ込む赤土が気になるが、普段の海の風景は昔のまま。豊かで美しい海は宮古の一番の財産だよ。海の恩恵が子々孫々まで継承されるよう、皆で大切にしてほしい」と話す口調には、海に生活を支えられた一人としての切実な願いが込められている。 現在は、年明けにも収穫を控えるサトウキビの手入れと、大好きなゲートボールの練習に忙しい日々。愛車のオートバイで身軽に動き回っている。「張り合いのある充実した毎日だから、心も体も元気が出るよ。八十代も体に無理をせずに明るく楽しく過ごしたい」。程良く日焼けした顔に、晴れ晴れとした笑みが広がる。
 子供三人、孫十一人、ひ孫四人。

                            (砂川智江記者)

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