「親の思いは命懸け」

新城 マツさん(88歳)

1917(大正6)年8月24日生まれ

城辺字新城

ganzurogo.tif (147800 バイト)
 戦後混乱期の一九四七年に長男を出産。「慢性的な食糧不足で乳も出ず、薄い粉ミルクを与えるのがやっとだった」と振り返る。食糧事情が最悪だっただけに「丈夫に育て」と強く願い、その愛情は五人のひ孫に恵まれた今でも変わらない。「子供に対する親の思いはいつも命懸けだよ。大人になっても子供は子供。ずっと応援し続けたい」と、大きくて温かい母の愛を語る。
 孫たちに対しては「『あぐがぱな、どぅすがぱな』と歌って子守りをしたよ」とにっこり微笑む。歌に込めた「健康でみんなに好かれる人に」との願いもまた、薄れることはない。
 現在は、体の調子と相談しながら季節の野菜を栽培し、子供たちや隣人たちに分けるのを楽しみにする日々。「以前のようにたくさんは作れないが、喜ぶ顔がうれしくて」と、生産意欲はまだまだ衰えを知らない。
 子供五人、孫十二人、ひ孫五人。
                            (砂川智江記者)

<<<がんずううやきページにもどる