「苦は楽の種」

本村 金五郎(きんごろう)さん (88歳)

1917(大正6)年5月25日生まれ


城辺町福里

ganzu.jpg (26952 バイト)ganzurogo.tif (147800 バイト) 力持ちの働き者として壮年期を過ごし、今も家族や地域の人に慕われる本村さん。「三度の食事は好き嫌いなく」と健康の秘訣を語る。
 二十六歳の時に戦争から帰還し、すぐに結婚。八人の子宝に恵まれ、農業をしたり本土へ出稼ぎに赴き生活を支えた。「毎日毎日忙しくて苦労の連続だったが、それが当たり前の世の中だった。当時は相当頑張ったよ」と、大切な家族を守るためになりふり構わず働いたころを回顧する。
 仕事に明け暮れる一方で、地域で一番の力持ちとしてならした時代もあった。城辺町の運動会では、六十`の砂袋を担いで百bを走る「重量運搬」の種目で一等賞を取り、脚光を浴びたという。
 「いつも『苦は楽の種』と自分を奮い立たせて頑張ってきたかいがあって、今は子供たちが親孝行してくれるよ」と穏やかな笑顔を見せた。
 子供八人、孫十九人、ひ孫六人。

                                           (砂川智江記者)

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