家族愛が健康の源
伊志嶺 ツルさん(90歳)
1914(大正3)年10月10日生まれ
(平良市下里)
月曜日から金曜日までデイサービスに「通学」し、仲間たちと愉快な時間を過ごす伊志嶺さん。若いころは明けても暮れても農作業に励み、七人の子供たちを育てた。「その子供たちが『今までたくさん働いてきたのだから、これからの人生は楽しく遊んで』と言ってくれる」とうれしそうに話す表情には、穏やかな幸福感が漂っている。 同居する中学生のひ孫たちと食卓を囲むのが、一日の中で最も好きなひとときだ。「昼は学校の給食があるから別々だけど、朝晩は常に一緒。いつもニコニコしていて本当にかわいい」と、声を弾ませてほのぼのとした家族の風景を語る。 健康の秘けつは「家族の思いやり」だとか。「優しくて頼もしい嫁がいるから。外出するときも服を準備し、点検して送り出してくれる」。家族の温もりに囲まれて、ゆったりとした日常を楽しむ。 子供七人、孫二十一人、ひ孫二十一人。 (砂川智江記者) |