  朝食前のコーヒーと夕飯後の軽い晩酌が健康の秘けつだという下里さん。穏やかな日課の中で「今日も、明日も頑張ろう」と気力がわいてくるのだという。若いころから農業に励み、現在も親子合わせて六頭の肉用牛を飼育する。「牛は昔から家族と同じくらい大切に思っているよ。だから雨の日も風の日も一生懸命に世話をする。毎日牛の世話をすることで元気をもらっているかもしれないね」と話し、ベテラン農家の貫禄の中に今なお衰えない畜産への意欲と愛情をにじませる。 地域交流にも積極的で周囲からの信頼も厚い。約四十年前、宮原地区自治会長時代に建設された公民館は今年建て替えを迎えるが、当時、記念に植えたソテツの木は大きく成長し現在も青々と茂る。地域の発展を担ってきた下里さんらの世代の豊かな活力を表しているようだ。 子供五人、孫十人、ひ孫三人。 （砂川智江記者） |