  好奇心旺盛で、人から頼まれると断れない性分の恵勝さん。与那覇部落の青年団長や老人クラブ会長などを経て、現在は下地町ゲートボール連合の会長を務める。「何でもやってみたい性格が取り柄なんだろうな。人と接することは勉強になるんだよ」。力強い言葉に、かくしゃくとした表情が説得力を帯びる。ゲートボールが大好きで、妻のヒデさんを誘っては練習場へ。60代の後半で審判員の資格を取得、各大会では審判として、なくてはならない存在だ。「ゲートボールを通じて、町外の知り合いも増えた。やはり人との出会いは財産だ」と、ハリのある声で語る。 現在もサトウキビの現役農家。「若いころは１本でも２本でも多く収穫しようと頑張ったが、子供たちもとうに独立した今は気楽にやっている。昔と違って機械もあるしね」。充実した毎日が、余裕ある笑顔に表れている。 子供６人、孫10人、ひ孫２人。 （砂川智江記者） |