二人三脚で畜産業を

与那覇 寛良(かんりょう) さん (83歳)
 1921(大正10)年 8月6日生まれ
 ハル さん (81歳)
 1922(大正11)年 10月15日生まれ

 城辺町下里添)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 「精を込めて育てた牛が望み通りの値段で売れたときや、キビを収穫する時期には大きな喜びが味わえる。努力が報われるときだからね」と農業の魅力を語る与那覇さん夫妻。現在も常時8−10頭の牛を飼育する。1頭1頭の黒々とした艶やかな毛並みは夫妻の丁寧な飼育ぶりを物語る。 
 老人クラブの役員を長年務めるなど、地域活動にも積極的な寛良さんは、研修で家を空けることもしばしばだったとか。もちろん畜産業に休日はなく、そんなときはハルさんが1人で仕事を担った。寛良さんは「1人より2人で働く方が心強い。私が疲れているときは、妻はもっと疲れているだろう。感謝しないとね」と優しい笑顔でハルさんをねぎらう。
 畜舎の清掃の際はマスクをつけて衛生管理を徹底し、毎日軽く体操することが元気に働く秘けつだと話す。
 2人3脚で育てた牛たちが、夫妻の自慢だ。
 子供6人、孫11人、ひ孫2人。

   (砂川智江記者)

top.gif (811 バイト)