これからは好きなことを

砂川 玄徳さん (81歳)
 1922(大正11)年11月1日生まれ
 (下地町字来間) 

ganzurogo.tif (147800 バイト) ゲートボールが何よりの楽しみという砂川さん。「敵の球をタッチして、うまくアウトにしたときはうれしいねぇ。これがあるからやめられない」と、穏やかな表情をさらに緩める。
 キビから徐々に転換した葉タバコ栽培は、三男の三男(みつお)さんが継ぎ、おかげで安心して大好きなゲートボールに打ち込むことができる。「農業は、収穫の喜びがあるから頑張れる。息子が継いでくれたのはやはりうれしかったよ」と笑みをこぼす。
 若いころは季節工や漁業に出向き、家を空けることも多かった。それも一家の大黒柱だからこそ。故郷で帰りを待つ妻の梅さんと、6人の子供たちへの思いが大きな支えだった。「夫婦で協力してよくやってきたと思う。これからが 2人ともそれぞれ好きなことを楽しんで、のびのび暮らすチャンスだね」と、梅さんへの温かな気持ちを示し、優しい笑顔を浮かべた。
 子供6人、孫10人。

  (文・写真 砂川智江)

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