「ボールがうまくタッチした瞬間が一番面白いよ」と熱く語る前川さん。ゲートボールに出掛けては、夕方6時の鐘が鳴るまでボールの行方に一喜一憂。地域の仲間たちと真剣勝負の熱戦を繰り広げる毎日だ。
子供の頃から運動が大好きで、運動会ではいつもひっぱりだこ。リレーでは常に第1走者を務めたという。「当時は、スポーツをしていたおかげであちこちの学校に出向いた。いつも母と一緒に行っていたよ」と懐かしそうに振り返る。成人してからも各大会で活躍。「70代まで選手だったよ。100メートル走も、幅跳びも高跳びもやった」とにっこり。
子供が高校生の頃は、弁当の米を入手するために野原腰から市街地まで1日2往復歩くこともしばしばだったとか。「子供が多くて大変だったが、みんな元気でとても幸せ」と満足げな顔を見せた。
子供8人、孫25人、ひ孫26人。
(文・写真 砂川智江)
|