サトウキビの収穫で忙しい日々を送る前泊さん。休日には弁当を持参し、家族総出で精を出す。「キビは重くて大変だけど、自分が植えたものを見るのはそれだけで嬉しい。家族みんなで頑張るときは一番楽しいし、面白いよ」と相好を崩す。
若い時分から、姿勢はいつも前向きで明るかった。「近くの湧き水でイモも洗ったし、水浴びもした。今とは生活が全然違ったけど、毎日の仕事は当たり前だからね、その時も楽しかったよ」。
一緒に暮らす慶君(12)は「小さい頃はよく畑に連れて行ってもらった。今も時々行くけど、おばあはとっても働き者」と、尊敬の眼差しを向ける。
「家族の健康が何より大事」と話す前泊さん。「朝も昼も夜もみんなでおいしくご飯を食べて、いつまでも仲良く元気に暮らしたい」と、優しい表情を見せた。
子供2人、孫7人、ひ孫14人。
(文・写真 砂川智江)
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