1週間前、ここのそじの誕生日を迎えた上地さん。「これからまた私の新しい時代。90代も大好きな三線と一緒に」と明るい笑顔を見せる。
週に3回参加するデイサービスでは、いつも得意の三線を演奏。ほかのメンバーもつられて踊りだすというから欠かせない存在だ。「ジャングジャングと弾いて友達と楽しんでね。これがあるから健康かもしれないよ。いつも笑って過ごせるから」と、趣味を持つ人の強みをのぞかせる。
若い頃は、サトウキビ農家として一筋に働いた。「いいなぁ、と思うことはあまりなかったけど、子供たちの幸せを願ってとにかく1日1日を乗り越えてきた」と、力の限りに築いた生活を振り返る。「自分自身の気持ちが抜けてしまったら、何事もそこで終わり。いつも『ワイー』と頑張りますよ、これからも」。
子供2人、孫4人、ひ孫4人。
(文・写真 砂川智江)
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