デイケアに出掛けては友人たちと顔を合わせ、ゆったりとしたひとときを楽しむ島尻さん。「好き嫌いをせず、何でも食べることが長生きの秘けつ。健康な体は何より大事だよ」と話す。１世紀に迫る時間を送り、明るい笑顔で語る島尻さんの弁舌は、気軽さの中にも十分な説得力を持つ。
　「どんなことがあっても私は私」。周りに振り回されず、自分らしさを貫く生き方が島尻さんのモットーだ。「だれが何と言おうと私は私」。その考えは、若い時分から一時も変わらない。「人を悪く言わず、人に優しくすることが１番。そういう心の持ち主が、周囲からもかわいがられると思うよ」と微笑む。
　「楽しい毎日を過ごせるかどうかは、気持ちの持ちようひとつ。ぜいたくを言わず、元気な体を大事にしたい」。目尻の下がる柔らかな笑顔が、島尻さんの清廉さを表しているようだ。
　子供２、孫４人。

　（文・写真　砂川智江）