携帯ラジオを手に早朝の公園を歩くようになって1年が過ぎた。当初は1人きりの健康づくりだったが、徐々に同じ目的の人々が増え、今ではちょっとしたにぎわいさえ見せているという。
「健康な老後を」と定年を契機にウオーキングを始め、「平良走ろう会」でジョギングの楽しさに目覚めた。1987年に宮古で開催された海邦国体では、大会旗を持って通りを走った経験も。現在は、公園での早朝ウオーキングに徹しているが、1年のうちで「欠席」したのはわずか5日。「毎朝『自分にはこれしかない』と元気に起きるんだよ。信念を持って生きたいから」。重みを含む言葉もさらりと話す。
タートルマラソンも常連選手。「常に力を試したい」とベテランの顔を見せる。「自分自身に負けたくない」。心と体を鍛え続ける強さが、内から湧き出る若々しさの秘けつとなっている。
子供6人、孫15人、ひ孫8人。
(文・写真 砂川智江)
|