オートバイに颯爽とまたがり、毎朝キビの手入れに出掛ける島尻さん。時期ごとの仕事をそつなくこなす現役農家だ。「毎日、作物の様子を見ないと気がすまないんだよ」と、何気ない言葉にも農業に対する真摯さが宿る。
「楽しみと張り合いを持って行動することが達者に暮らす秘けつ」と明かす島尻さんは、ゲートボール歴30年、県大会出場経験を何度も持つベテラン選手でもある。若い頃は陸上の選手として活躍した。「頭と体を使って作戦を練るのがゲートボールの醍醐味」と、今なおスポーツを楽しむ気持ちは衰えることを知らない。
夏休みには、児童たちに地域のクイチャーを熱心に指導する。今年のクイチャーフェスティバルには、福里の後輩らと共に出演。「子供の頃、おじいたちの後ろで踊った文化を今の子供たちにも知ってほしい」と地域への思いを込める。
子供4人、孫15人、ひ孫13人。
(写真・文 砂川智江)
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