敬老会の会場で、上品で柔和な笑顔が目を引く来間さん。「子供の頃からつい最近まで、とにかく農業一辺倒だった」と話す。歩んできた道のりはいつも畑で精一杯仕事をしていたと振り返る。
「結婚して子供が生まれてからは、ござを片手に乳飲み子をおぶって畑に行ってね、そばに寝かせて働いたものだよ」と育児の思い出も顔を出す。
「今は一人暮らしだけど、毎日ごちそうを作って食べているさぁ」とにっこり。熱心に参加していたゲートボールは「若い人たちに譲って引退した」ものの、子供たちが暮らす沖縄本島へは今でもよく出掛けるとか。「友達と一緒に行くときもあるよ」とフットワークの軽さと明るい人柄で楽しみを広げる。
「新婚の孫夫婦もいるからね、これからひ孫の顔が見られるといいね」と優しい笑みを浮かべた。
子供4人、孫8人。
(文・写真 砂川智江) |