手編みの一点物鮮やかに 砂川 メガ(すなかわ めが)さん (93歳) 1908(明治41)年4月 25日生まれ (上野村字上野)
3年前にブー(苧麻)うみを引退してから、毛糸の編み物に凝るようになった。娘や孫たちが持ち寄る色とりどりの毛糸が、あっという間に1点物の膝掛けや敷き物に。「昔はきょうだいらに子供ができると、赤ちゃん用の帽子を編んであげたものだよ。三角のてっぺんに丸いおだんごをつけてね」と微笑む。 左足の調子を悪くしてから室内で過ごす時間が増えたが、元来は太陽の下で体を動かすのが大好き。「ゲートボールも上手だったよ。足が順調なら今でも飛んで行ってやりたいくらい」と笑い「畑の仕事をしたいねぇ」と農家の顔も見せる。 一度も大病をしたことがないのは「病気をする暇がなかったから」。「昔の人は本当にたくましかった。今は、女も男もみんな楽しているね」と一言。生活が鍛えた強い精神力が、長寿の秘けつかもしれない。 子供6人、孫18人、ひ孫23人。 (文・写真 砂川智江)