日常用品も文化財
川平 眞吉(かびら しんきち)さん
(88歳)
1914(大正3)年11月
5日生まれ
(城辺町砂川)
玄関を入ると、古いアンディラ(編み袋)とウムグイ(くつわ)が壁に掛けられている。生活の跡が染み込んだ、川平さん手作りの日常用品。シュロクバの繊維を編んだアンディラには、海で釣果を入れた。「日々使い込んでも長持ちし、百年経っても破れない。今じゃ文化財だよ」。自慢顔にあっけらかんとした笑みを浮かべ「おそろしく食べにくい、小さな魚ばかり捕れたけどね」とおどける。 |