朝は庭掃除をして夕方にはゲートボールを楽しむ。週に一度はデイサービスにも出掛ける徳嶺さん。「小さい集落だから人が少ないでしょう。ゲートボールは人数が揃わないと出来ないから、仲間に引っ張られて行っているわけ」と、満更でもなさそうな笑顔をこぼす。九十路を歩んでもなお、その行動力は健在だ。「沖縄（本島）に住む子供たちが呼んでくれるけど、向こうには仕事もないし、ゲートボールもできないしね」と軽やかに笑う。
　「姉がマイバラ（前隣）に住んでいるから、いつも心強くて楽しいよ」。それぞれ嫁いで家庭を築き上げても、幼少の頃から喜びや苦労を共にした姉妹の絆は特別だ。「昔の話をしたり、2人で歌を歌ったりね」と姉妹ならではの時間を楽しむ。
　周囲の人々と大切にしあい、いつも外へ向かう活力が、徳嶺さんの元気の秘けつだ。
　子供6人、孫15人、ひ孫11人。
（文・写真　砂川智江）


　（文・写真　砂川智江）