苦労の時代超え夢抱く

砂川 佳子
(よしこ)さん (88歳)
 
1914(大正3)年12月 4生まれ

 (下地町字来間)

ganzurogo.tif (147800 バイト) 「私には夢があるよ。天井が高くて涼しい家に建て替えたい」。目を爛々と輝かせて楽しげに語る砂川さん。「愛車の『ラクーター』のシャッター付き車庫もつくってね…。楽しみだよー」と計画は広がる一方だ。
 「黙っているのは好きじゃない」性分。その日の仕事は翌日に持ち越さないように心がけ、毎日を精一杯過ごしてきた。
 「昔は、イモのでんぷんを平良市まで売りに行った。船を降りたらずっと歩いて大変だったよ」と苦労を重ねた生活の1コマを振り返る。「昔と今は、生活すべてが天と地の差だよ」と一言。脈々と流れる日常の中の思いが響く。
 それでも今なお「自分のやりたいことは全部やりたい」と希望を抱き、心を浮き立たせるバイタリティが、砂川さんをいきいきと輝かせている。
 子供4人、孫15人、ひ孫20人。
 (文・写真、砂川智江)

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