人生の一大事は最適の日に

久貝 惠幸 さん (88歳)
 1914(大正3)年9月5生まれ

 (城辺町字友利)

ganzurogo.tif (147800 バイト)ganzu030709-1.tif (136406 バイト) 「幼い頃、父が口にしていた言い伝えを覚えていて、いつも生活に反映させてきた。特に教えてもらった訳ではないけど、不思議と忘れないんですよ」と力強い口調で語る久貝さん。吉凶や禍福を示す独特の暦法に詳しく「移転や結婚、墓を建立する時期など、人生の一大事に最適の日を教わろうと、訪ねて来る人も多いよ」と話す。
 若い頃は、大工一筋で働いた。ピカズ(日取り)を重視する久貝さんは、建築の作業だけでなく建てるタイミングも助言してきた。「かや葺き、瓦葺き、セメント瓦、スラブと、民家もどんどん変わっていった。今、私が住んでいる家は53歳の時に建てた手作りの家なんだよ」と誇らしげな笑みを浮かべる。
 「毎日、自転車でどこにでも行く。いい運動だよ」。日焼けした肌と活力に満ちた表情が健康の証だ。
 子供7人、孫21人、ひ孫25人。
 (文・写真、砂川智江)

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