月給1000ドルが懐かしい

木村 繁雄 さん (82歳)
 1921(大正10)年3月10日生まれ

 (伊良部町字池間添)

ganzu030507-1.tif (169072 バイト)ganzurogo.tif (147800 バイト) 人なつっこい笑顔。1本釣りカツオ漁業で鍛え上げた体は骨太でたくましい。
 本村さんは「50歳の時から南方カツオ漁業で働いた。英領北ボルネオ、パラオ、ラバウル、ソロモンに渡航した。最も懐かしい国はパラオだ」と強調する。
 「パラオでは米国会社の傘下にある1本釣りカツオ漁船に乗った。大漁の時は1日で32トンを水揚げした。当時の月給が1000ドル。佐良浜の家族に送金するととても喜ばれた」と懐かしむ。
 終始、笑顔で話す本村さん。「家庭の事情で、毎週300ドルを送った時もある。子供が病気していたから」と振り返る。本村さんが乗っていた漁船には、佐良浜出身の漁師17人が乗船していた。
 本村さんは「月給が高かったので、仲間の漁師たちの間では自宅の新築が相次いだ。立派な家ばかりだった」と話す。年内には2人目のひ孫が生まれる。本村さんは「早く顔が見たい。孫やひ孫はかわいいからね」と笑みを浮かべて話す。
 子ども5人、孫14人、ひ孫1人。

top.gif (811 バイト)