ウプアンナはみんなの自慢

上地 貞 さん (84歳)
 1919(大正8)年3月3日生まれ

 (平良市東仲宗根)

ganzurogo.tif (147800 バイト)ganzu030430-1.tif (158992 バイト) 料理が得意な上地さん。「父と弟が好きだった豚の角煮はよく作ったよ。『おいしい、おいしい』と言ってくれたから、喜んで作ったさー」と顔をほころばせる。
 子供には恵まれなかったが、唯一の弟、亀川博さんが残した甥や姪、その家族たちを「ウプアンナの味」が虜にする。焼肉用のタレも大人気だ。生姜やニンニクで香りをつけ、じっくり時間をかけて作る秘伝の味は誰にも真似できない。「『売っているものよりおばあのタレがおいしい』と言ってくれるから、大きな鍋に作っておいて親戚に配給したさ」と胸を張り「みんなに大事にされて幸せよ」と元気の元を明かす。
 甥や姪の子供たちが幼い頃は、誕生日に年の数だけラインを入れたセーターを編んだ。温かい心が伝わるウプアンナの手は、いつも一族の自慢だ。
 趣味は週刊誌を読むことで、常に情報の先端を行く。「俳優の話はウプアンナから聞け、と言われるよ」と楽しそうに笑った。

 ※ウプァンナ・・・宮古方言で「大おばぁ(一番上=長男嫁=のおばぁ)」を指すのに使われます
 

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