1年を通じ、季節の野菜作りに精を出している新崎さん夫妻。秀夫さんが二輪車、初枝さんが三輪車をこいで朝からそろって畑へ。畑仕事は楽しくて、昼食を忘れることもたびたびだとか。
壮年時代の秀夫さんは、横浜で砂利や砂を運搬する船に乗船。52歳で帰郷してからは一本釣りに従事し、常に海が職場だった。農作業を楽しむ今、ベテランの初枝さんは最高のパートナーだ。「畑に行ったら、あんなにやりなさい、こんなにやりなさいといつも大騒ぎよー」。初枝さんが軽やかに笑うと、傍らで秀夫さんがにこにことうなづく。
本土で暮らす孫やひ孫たちが「おじい、おばあ」と電話をかけてくれることが1番の喜び。「事あるたびに新しい洋服を贈ってくれるから、きれいな服がいっぱいよ」と、衣装持ちの初枝さんが誇らしげに襟を正す。「家に閉じこもっていないで、どんどん外に出ることが健康のため」と口をそろえた。
子ども6人、孫8人、ひ孫13人。
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