踊りと三線が原動力

金城 栄子さん

1916(大正5)年12月5日生まれ(86歳)

 (平良市西里)

ganzu030409-1.tif (112674 バイト)ganzurogo.tif (147800 バイト) 「今が、人生で最も朗らかな青春時代」。約20年前から嗜(たしな)む琉球舞踊と三線を原動力に、日々自由な時間を満喫している金城さん。
 戦後、疎開先の満州から帰郷し、働き詰めに働いて4人の子どもたちを育てた。しかし、末っ子の大学卒業と同時に夫の坊吉さんが病床に臥し、10年間の介護生活に。「会話も出来ず、おとうの好きだった三線を弾いて気を紛らわせた。苦労の連続だった」と振り返る。 夫が他界した後は、講座に通って本格的に三線を習得。琉舞にも挑戦し、講座のない日も練習するほど熱中した。「親切な先生のおかげでずいぶん上達した。講座では若い人を優先しているけど、今でも得意の曲になると、さーさーと前に出て踊るよ」と笑顔。「大声で歌い、踊ることが体のため」と声に力を込める。
 「気の持ちようで人は幸せになれる。好きなことをして、病院知らず」と笑い「おとうが見守っているから」と言葉を添えた。
 子ども4人、孫13人、ひ孫1人。

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