第13回サニツ浜カーニバル
 
特 集

下地町与那覇湾 2003/06/29 開催

700ヘクタールの干潟出現(来間島の2倍)
 大潮の日に700ヘクタールの干潟が出現する与那覇湾(通称・サニツ浜)。この自然の利を生かし、競馬などさまざなスポーツが繰り広げられるサニツ浜カーニバル(主催・下地町、宮古広域圏事務組合)は13回目を迎え、宮古の夏を彩る一大イベントとして定着した。サニツ浜ではかつて競馬や宮古角力(すもう)などで長寿や豊年を祝う「ゆなぱぬ(下地町与那覇の)サニツ」が行われ、これが今に引き継がれている。

sanitu-sumou-2.tif (126592 バイト) 「ゆなぱぬサニツ」の競馬は、今から310年ほど前、与那覇の青年たちが旧暦の3月3日に馬の速さを競ったのが始まりとされる。
 競馬のほかにも宮古角力や村芝居と多彩な余興の同行事は、年々盛大になり今から35―40年ほど前には集落行事を超え「郡民行楽の日」と銘打つほどになっていた。競馬や宮古角力には宮古全域から参加し、競技者と見物客を合わせた人の数は約2000人。舞台には与那覇の青年たちが立った。しかし、盛大を極めた「ゆなぱぬサニツ」は、馬の減少など時代の移り変わりとともに、いつの間にか中断した。
 「この伝統行事をよみがえらせ、地域活性化に役立てられないものか」。1990年、宮古広域圏事務組合の総務課長を務めていた寄川功一さんは、そう考え事務組合幹部会議に復活を提案した。その後、事務局長の砂川玄徳さんを中心に調査計画が行われ、下地町に共催を提案。これが受け入れられ、1991年「ゆなぱぬサニツ」は「サニツ浜カーニバル」の名で復活した。
sanitu-sumou-3.tif (125216 バイト) 催しは、競馬や宮古角力、モトクロス、人間輓馬、グラウンドゴルフ、少年サッカー、ビーチバレー、水中駅伝、乗馬など盛りだくさん。中でも、サニツ浜ならではの「水中駅伝」は人気の競技だ。乗馬は子供たちから喜ばれている。
 サニツ浜(沖縄の海)の特徴を生かした同イベントは、沖縄「海のカーニバル」の関連イベントに位置づけられ、宮古の観光PRに一役買っている。

 写真説明(上)・今年の宮古角力の様子。男たちが力と技をぶつけ合った。
 写真説明(下)・1番の人気を集めた宮古角力。大勢の観客が試合の行方を見守った

sanitu-ekiden.tif (152218 バイト)
潮が引き始める前に行われた水中駅伝。ぬかるんだ干潟を裸足で力走。各チームの選手が健脚を競った。

sanitu-banba.tif (129546 バイト)
重さ300キロのそりを引いて競う人間ばん馬。男たちの力の見せ所。

sanitu-tunahiki.tif (115172 バイト)
女性たちのパワーがぶつかり合ったレディース綱引き。歯を食いしばり、足で大地を踏みしめる。

sanitu-byke-2.tif (132554 バイト)
中学生から一般までのライダーが参加したモトクロス。迫力満点の走り。

sanitu-byke.tif (125186 バイト)
ジャンプの高さが観客の目を引いた

sanitu-geinou.tif (124220 バイト)
伝統芸能、与那覇ヨーンシーも披露された。





sanitu-vollay.tif (126726 バイト)
終始歓声が飛び交ったビーチバレー

 

 
宮古毎日新聞トップページへ >>>