syatyou.jpg (15463 バイト)      創刊50周年記念日に寄せて

       公正・中立に徹する
            宮 古 毎 日 新 聞 社
            代表取締役社長 真栄城 宏

 宮古毎日新聞創刊五十周年を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。
 宮古毎日新聞は一九五五(昭和三十)年の創刊以来、本日二〇〇五(平成十七)年九月十九日をもって五十周年の節目を迎えました。省みますと、五十年の長い歳月の間にはさまざまな社会変動やマスメディアを取り巻く大きな課題などもありました。それらを乗り越え本日の記念すべき日を迎えることが出来ましたのも、ひとえに読者、広告主をはじめ地域社会のご協力があったればこそと心から感謝しております。
 一九五五(昭和三十)年と言えば戦後の混乱期からようやくにして立ち上がり復興に向けての意欲が芽生える時期でありました。ちなみに平良市の三大事業が完工したのは一九五三(昭和二十八)年でありました。当時、宮古の新聞業界は競合の時代にあり、幾つかの新聞が発刊、廃刊を繰り返しながらしのぎを削っておりました。しかし、そのどれもが隔日刊や週刊などでニュースの速報性から見るとまさにお粗末な状態でありました。そういう中で、新しい情報を読者の皆様に速く正確に届けるべく、本紙は宮古で初めての日刊紙として創刊されました。宮古毎日新聞という紙名もここから生まれました。
 日刊紙の発刊を決意した創業者の真栄城徳松氏、それを引き継ぎ宮古における新聞大競合の苦しい時代を乗り切った山内朝保氏の強い信念が今日の宮古毎日新聞の基礎となっておりますことは私が改めて申すまでもありません。ちなみに本紙は本日までの紙齢が一万六〇八六号に達しました。
 さて、今年は戦後六十年の節目であり、時を同じくして本紙も五十周年を迎えました。宮古圏域においては五市町村が合併して新しく宮古島市が誕生する記念すべき年であります。新市誕生に寄せる住民の大きな期待と一抹の不安が交錯する中、私どもは、マスメディアとして、常に正確で丁寧、きめ細かな情報を提供し、圏域の経済自立、豊かな文化、住みよい地域づくりに貢献する決意です。
 本紙は創刊五十周年にあたり、「郷土色豊かに 確かな視点」という新しいスローガンを掲げました。これには国内外に目を広げたグローバルな視点に立ち、なおその上で、宮古という郷土に根差す紙面づくりに徹するという決意が込められています。
 報道を私せず、公正・中立を守り「住民のための新聞」づくりに徹し、地元の新聞社としての使命を全うすべく意を新たにしています。その大きな目標を達成するため、人材の育成を図り、組織の強化と経営基盤の充実に、さらなる努力を続けて参ります。
 これまで同様変わらぬご支援、ご鞭撻をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

                                    二〇〇五年九月十九日
  

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