子牛・photo/tamasudare 

 

 

8/31.sun.

障子貼るデイジーカッター落ちた日に  玉簾

 

 

8/30.sat.

 

二日月あかごの爪のやはらかさ  玉簾

 

日暮れの頃の空は何よりも美しい。 

 

8/29.fri.
今日も風邪ひきで休む。
日産「ティアナ」のCMで流れている“ホワット・ア・フール・ビリーヴス”
は大好きな曲。アレサ・フランクリンもカヴァーしているけれど、マッド・ビアンコの
カヴァーも、つややかなブラスのイントロがとても良い。
晴れた日のドライヴには最適な音楽だ。
でも私の車には音楽が聞ける環境はないのです。 
車は動けば良いという考えの為に、車に余分なお金はかけないのです。
只今、クーラーも壊れています。でも長距離運転しないので大丈夫。
洗車は、時々スタンドに頼みます。

8/28.thu. 
この2,3日、不調だと思っていたら夏風邪をひいてしまったようだ。
一日休む。

8/27.wed.
風が透明になってきた。

8/26.tues.
仕事でHPを作製している為、生活が不規則になり、なかなか海に行けない。
          

8/25.mon.
この間、Nちゃんとジャック・スパロウの素晴らしさについて語り合い
彼の素敵な所をいろいろピック・アップして二人で感動を分かち合った。
逃げる時の情けない小走り、仲間には強気で話すくせに、独りになると
“Please〜〜!”と情けなく独り言を言う事や、最近、あの感じの男性は
ゲイという設定が多いけれど、彼はゲイではないようだったとか、
彼が絶対に誰のものにもならなさそうな所がまたいい・・とか。
でも、一番素敵なのは、彼が海賊という身分に全くコンプレックスを
持っていない所であり、むしろ海賊である事を楽しんでいるところなのだ。
彼が欲しいのは名誉ではなく自由の象徴である「ブラック・パール」という
船だけだったという所が、彼が素敵な理由の一番の要なのだ。
Nちゃんとは、ここで意見が一致したので気持ち良かった。
あともう一つ。彼の銃の中の一発の玉は9年前から動いていないというところ。
彼はあれ以外に、銃を持っていなかった。そこも素敵だ。
それにしても映画のキャラクターにこんなに夢中になれるなんて
ジョニー・デップは本当に凄い!

 

8/24.sun.
今日は一日中、夕べの世紀末的大宴会のフラッシュバックに悩まされる。
嗚呼、頭がクラクラする。

8/23.sat.
ライヴのリハーサルでタンバリンをやることになり、
全く知らない曲にも急遽参加する事になった。
ライヴは何とか無事に終了した。
その後、民謡ライヴのお店に流れた。
みんなカラオケが上手いので驚く。
ほどなくした頃、席に見知らぬ年配の女性2人が座った。
『ん?誰かの知り合いかな?』と思う間もなく、
二人はいきなり沖縄ギャグ、歌、踊り等を乱射。
生半可な酔い方では、彼女達に太刀打ちできないので
みんな知らず知らずのうちに深酒になる。
そのうち民謡ライヴも始まり全員入り乱れて歌い踊り
ワケガワカラナイ状態に突入。
何だか世紀末の大宴会のようなテンションだった。
一体誰がお客さんで誰がお店の人だったんだろう?

8/22.fri.
夕方ビーチに行く途中で夕立が来る。気にせず雨の中を泳ぐ。
水温は27度、海中の方が暖かい。
フグとベラとカワハギを足して3で割ったような魚がいた。
ほっぺたの面積が広いのでとりあえず「フグ子」と命名する。
実は、最近私は、クマノミ達の事を秘かに心配している。
今年、アメリカで公開されたディズニーの新作アニメ「
ニモ」は
カクレクマノミが主人公なのだ。
人に網で掬われて連れていかれたクマノミの息子がお父さんに会うために
冒険するというような話だ。だから捕まえたり、水槽で飼う事は
クマノミにとって不幸な事だという設定のはずなのだ。
なのに、すでにクマノミはアメリカで爆発的に売れていて、
熱帯魚の市場では高値で取り引きされているらしい。
という事は、映画公開後は絶対に日本でも売れるだろう。
日本での公開は冬場なので、ダイバーの目も行き届かなくなる季節だから
業者にとって捕獲するのに都合がいいだろう。
大きな群れを組む魚ではなく、家族単位(3〜5匹)で生活をしている魚なので、
乱獲されたらきっとすぐにいなくなってしまうだろう。
この20年間で乱獲により姿を見なくなった島の生き物は多い。
もし、映画のせいでクマノミが減ったら悲しい。

 

821.thu.
夕方泳ぐ。また尾行魚がいた。
今日も水がきれいだった。まだ台風のうねりが残っていて
やや泳ぎにくかった。でもきっとそれくらいの方が筋肉がつくのだろう。

8/20.wed.
実は23日にSさんのバンドのライヴがあって、私はコーラスを頼まれている。
今月初めに頼まれたのだが、Sさんはその足で東京に行ってしまったので
どんな曲をやるのか全くわからないままだった。
Sさんは昨日台風の中戻った。今日おみやげに高級和菓子の「とらやの羊羹」
を届けてくれた。(とらやは包装紙も箱も渋いデザインだ)
明日、スタジオで練習する予定。
ロックバンドに参加するのは久しぶりだ。
歌詞ナシのコーラス四曲だけなので気楽にやろう。

 

8/19.tues.
久しぶりに一日中雨だった。
今日は仕事も暇なのでゆっくりする。
一日中雨の日は植物にとっても大切な休養の日である。
雲が厚いので夜になるのが早い。
内地は今年ずっとこんな感じだったんだろう。
と、思っていたらこの雨は颱風が連れてきた様だ。
いつの間にか11号が近くまで来ていた。
明日には台中に向いそうだ。
なあんだ、昨日どうりで海が荒れていると思った。

8/18.mon.
夕方泳ぐ。風が強く波は高かった。うねり、流れ共に強い。
風に逆らって泳ぐと、いつもの1.5倍位エネルギーを使う。
海の透明度は良く、浅瀬で泳いでいると魚をたくさん見る事ができた。
面白い魚がいた。常に逃避距離を50cmくらいに保ちつつ付いてくる魚だ。
私が止まると魚も止まるのだ。よく見ていたら、私が泳いだり歩いたりする度に
かき混ぜられる海底の砂の中に含まれる餌を目当てにしているらしい。
自分で掘るのが難儀なので人が歩いた後などについて回っているようなのだ。
魚に尾行されるのは初めてだった。

8/17.sun.
「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見に行く。
ストーリーが面白い。
映像がクラシカルで美しい。(映写機は直ったようだ)
古典的な戦い方がなんか安心する。
海賊が時々約束に律義になるところも暖かみがあって良い。
死んで欲しくない人は死なないところも良い。
『そうそう、映画はこうでなくっちゃ。』と思う。
しかしそれよりも、ジャック・スパロウが
沈みかけた小舟のマストから桟橋に上がるシーンで『しまった、やられた。』と思う。
その上、彼の下卑て気取った所作や表情とスロッピーな英語は、コミカルで
ポーカー・フェイスなキャラクターにとても合っていて、粋で素敵すぎるのだ。
それから髪の色が黒い所もいい。衣裳だってとても素敵で良く似合っていた。
南の海の男のお気楽さと賢さに独特のスマートさを混ぜてとても上手く演じている。
「デッドマン」も印象的な作品だったが、今回の役は本当に良かった。
私は、変な役ばかり演じていたジュラシック・パーク以前のジェフ・ゴールドブラムが
好きなのだが、(ジェフはジャズ・ピアノも上手いのだ)
この映画でジョニー・デップのファンにもなった。
と言うより、ジャック・スパロウのファンと言った方が正しいかもしれない。
そう言えばジョニーももともとミュージシャン志望だったそうだが、
ジャック・スパロウのキャラクターはデタラメなミュージシャンの
雰囲気に果てしなく近かった。・・と思っていたところ、彼は役作りに
「キース・リチャード」を参考にしたという記事を目にした。深く納得。
でも、強くてサバイバルの知恵がある所がミュージシャンとは大きく違うところなのだ。
モーフィアスには悪いけれど、今回は「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
勝利である。これは理屈抜きにお薦めの映画。

 

8/16.sat.
曇り。夕方泳ぐ。
風が少し寒かった。
このままのペースで10月末まで、週最低3回泳ぐのが目標。

8/15.fri.
朝、哀しい夢を見て目が覚めた。
午後、時間が空いたので泳ぎに行く。
この間買った新型の競泳用ゴーグルは、すぐれ物で
目の圧迫感も少なく水も入ってこない。
今日は楽に長距離泳ぐ事ができた。
大きな銀色の魚を追いかける。
ただ泳ぐより魚を追う方が楽しい。


8/14.thu.
Topページを変更。

蝉なのにみんな兜を買いに出る

西に向き走れば東支那の夏

うらがへし苦瓜の弱みを探す

風炎えて牛の骨格反射せり

零戦の沈むところに月見草   玉簾

 

西表島と小浜島の間のヨナラ水道には零戦が沈んでいる。

 

8/13.wed.
最近、寝不足+ハードワークだったので今日は休む。
本当は泳ぐ予定だったけれど、疲れたので眠っていた。

8/12.tues.
夜、アンガマを見に行く。
小さな古い瓦屋の庭は、人でいっぱいだったので、ブロック塀に座って
少しだけ中をのぞく。(アンガマの時は、みんなブロックに座っても良いのだ。)
お祭りの時の生演奏はホールで聴く時よりも魂が入っている。
外の空気、人いきれ、汗、お酒、子供の声、一緒に歌うおじいさん、
指笛と掛け声など、いろいろなものがごちゃまぜになっていた方が盛り上がる。
アンガマで演奏する曲は、三連中抜きのビートが多く乗りが良くて楽しい。


8/11.mon.
昨日からお盆なので市内では
アンガマが行われている。
薄暗い路地の向こうから、お囃子が聞こえ、アンガマと精霊達の行列が通りすぎる
光景は、まさにあの世から娑婆世界にやって来た霊を見るようでとても幻想的だ。
白保では夜中まで、
獅子舞が家々を回る。獅子はいつも二頭現れる。
獅子の使いの男が、毎年産まれたばかりの赤ちゃんを、高々と天に持ち上げた後、
獅子の口に入れる。暫くすると赤ちゃんは獅子の腹から出てくる。
「獅子から産まれて強い子供になる」という意味があるそうだ。
獅子は時々、突然小学校3,4年生の大きな子供に飛びかかり、呑んでしまう。
呑まれる子は、だいたい坊主頭のやんちゃそうな男の子である。
獅子の中に入っているのは、地元の若者なのできっと大丈夫そうな子を
狙って呑んでいるのだろうが、これが大変面白い。
獅子は、玉を追いかけたり、耳を後ろ足で掻いたりして本物の犬のように動く。
獅子舞のお囃子は、ドラと三味線である。
今日は寝不足なので行けそうにない。明日は見に行けるかな。

 

8/9.sat.



折り鶴のかろきままあり原爆忌  玉簾

 

 

8/8.fri.
八重山の
イルカ&クジラ救援プロジェクトというサイト内の
海の危険(生物)から身を守るのページを見ていろいろ勉強する。
このページには、治療に使う薬の種類も出ているのでいろいろ参考になった。
サイト内の生物は、ほとんど知っているものばかりだったが、
とりわけ恐かったのは「サメ」のところ。

以下「イルカ&クジラ救援プロジェクト」の「海の危険(生物)から身を守る」
より引用。

-----------------------------------------------------------
【症状と処置】
最終手段として、攻撃を受けそうになった時には、サメの弱点である
サメの鼻先を狙って攻撃する。また、ホオジロザメは噛みついた獲物を
一度吐き出すことがあるので、襲われても意識がある場合は、次の攻撃
を受けないようにすぐにその場を離れる。
-----------------------------------------------------------

そ、そんな。
これは例えば、
《歩いている時にベンツに乗った悪者(エージェントその他)に襲われて、
車に轢かれそうになった時には、ボンネットの先についている銀のベンツマークを
折ってやりましょう。悪者が車好きの場合、襲うのを中止して点検の為に車を降
りてくることがあるのでその場合には、次の攻撃を受けないようにすぐにその場を
離れましょう。》に等しい。ホオジロザメの噛む力は3トンもあって、体長は6mな
のですよ。そんなのに噛まれたら戦意喪失するだろうしそれ以前に失神するだろう。
この間の「話せばわかる」の話ではないけれど、私は、サメやワニやティラノザウルス
のように、話が全く通じなさそうな大きな口の生き物に噛まれるのは特に嫌だと
いつも思っているので、サメはとても恐いのだ。
今年は、いつもシュノーケリングに行く浜(米原海岸)にカツオノエボシが群泳して
いるそうなので、リーフには行かない事にする。カツオノエボシはすでに去年の
秋から来ていたのを実際に見て知っていた。カツオノエボシの触手は長いもので30m
もあるそうだ。何とかもう少し短くしてもらえないものだろうか。
いくら大人の海月でも一匹で30mはちょっと長すぎると思う。
ハブクラゲやカツオノエボシなどの触手にまともに触れたら、ハブに噛まれた時と同じく
確実に一週間は入院であろう。費用だって最低でも4〜6万円はかかるだろう。
それに刺胞が刺さった傷跡はずっと消えないし。
今年はもうケガをいっぱいして痛い思いをしたので用心深くしよう。
  

8/7.thu.
マトリックス・リローデッドを見た。
やっぱり映写機が直っていなくて、映像が微妙にずれてぼけていた。
ダビングをしたビデオのようで目が疲れた。
ぼやけていると「これはフィルムである」ということを、
ずっと認識させられ続ける為、ストーリーに臨場感がわきにくく感動が薄い。
都会の映画館だったら苦情が殺到するところだろうが
みんな文句も言わずに見ていた。今回の上映があるまで、映画館はしばらく
閉まっていたし、田舎なので映写機をきちんと修理できるほど売り上げが
ないのをみんな知っているからだろう。
そんな訳でいまいち集中できなかった為、映画の感想は、
*ネオは、スーパーマンみたいになっていた。
*あの脱エージェントが、蟻のように沢山いた。
*みんな大変危ない事ばっかりやっていた。
*チャイナ服の人とドレッド・ヘアーのプログラマー役の人は
 友達にそっくりだった。
といった幼稚なものである。
コンピューターのエラーやソフトが擬人化されている点は面白い。

 

8/6.wed.
広島市長の「
平和宣言」を聞く。小泉首相の前で堂々と日本はどうあるべきかを
発言した市長の勇気と真摯な態度は、大変立派だった。
今までTVで見た人の中で、広島市長が唯一、公で恐れずに真実を語った人なのでは
ないだろうか。
戦後58年間の間、私達が繰り返し学び、考え、誓ってきた憲法第九条が
どんどん意味を持たなくなってきている。日本がこんな事になってしまってから、
戦争や原爆の犠牲者やその後遺症で亡くなった方々の死が無駄になったようで
申し訳なく思う。
*広島の「中国新聞」のサイトは、原発などの施設の事故による
放射能汚染や、
劣化ウラン弾の恐ろしさや、その後遺症などに関して詳しくレポートしている
しっかりしたサイトである。

8/5.tues.
短時間非日常体験をもう一度味わいたくて今日も映画観賞をすることに決めた。
もう一件の映画館では「パイレーツ・オブ・カリビアン」と
「マトリックス・リローデッド」を時間を分けて上映している。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見に行くことにして上映時間に合わせて行ったら、
映画館は閉まっていて、シャッターに【映写機故障の為今日はお休みします。】
という張り紙がしてあった。
新作なのに故障だなんて、昨日の窓口のおばあさんに続いてこちらの映画館も
随分のんびりしている。それにしても故障はいつ治るんだろう。
せっかく映画観賞モードに気持ちを準備して行ったのに残念だった。
映画は諦めてスーパーに行ったら「アボカド」が棚から忽然と消えていた。
諦めて他のマックス・バリュに行ったが、そこのアボカドの棚もカラッポではないか。
いつも牛乳やオレンジジュースやヨーグルトと同じ頻度でアボカドも買っているが
こんな事は初めてだ。どうやらこの間の「あるある大辞典」を見て、いつも買わない
人達が殺到して売りきれた様だ。この「アボカド・ブレイク」はいつまで続くのかなあ。
冷蔵庫のレギュラーメンバーのアボカドが買えないのは残念だし、簡単お昼ご飯のメニュー
が一コ減ってしまう。今日は、目的を達成できない日のようだ。

 

8/4.mon.
今年の夏から石垣でも新作映画が内地と同じ時期に見られるようになった。
以前、新作は三カ月から半年遅れだったので、ヴィデオが出るまで待ってしまい、
あまり映画館に足を運ばなくなっていたのだ。
近所の映画館では、今日から「トレジャー・プラネット」の上映が始まったので
久しぶりに映画館に行く。
窓口は可愛い花柄のシャツを着た75才くらいのおばあさんが座っていた。
注意深くお釣りの計算をするので窓口でとても時間がかかる。
何だか市場で買物をしているような雰囲気で、なかなか沖縄っぽい風情で良い。
小さなシアター内は、私を含めて5人座っているだけで殆ど貸し切り状態だった。
実はあまり期待していなかったのだがこのアニメはとても面白かった。
日本語の吹き替えも悪くなかったし、キャスティングは、生き物の差がないように
注意深く計らわれている印象で、好感が持てた。このところ、あからさまに差別的な
キャスティングや台詞が気になって、アメリカ映画はあまり見なくなっていたのだ。
この映画はそういった点で引っかかるところがなくて心安らかに観賞できた。
CGの星空や空を飛ぶ鯨のシーンは大変美しく私的には五つ星だった。
夕方、ショッピング・モールを通ったらダンスのイヴェントをやっていた。
hip-hopに合わせて軽々ジャンプしたり、頭や肩で回ったりして踊る高校生は
とてもカッコ良かった。女の子もとても可愛い。彼等は毎晩、図書館の前で練習して
いるけれど、あんなに上手だったんだ。
イヴェントには友達のジャンベ・グループも出演していた。ジャンベ・グループは、
養護学校の生徒と一緒に打楽器を演奏した後、いつものアフリカン・ドラムを披露。
観光の人達も含めてみんなが平たく楽しめていい雰囲気のイヴェントだった。


8/2.sat.
夕方泳ぎに行く。久しぶりなので、はじめは少しの間、呼吸が乱れて辛かった。
そのうちに、水と仲良くする方法を思い出した。
魚の泳ぎ方をイメージする。力を抜いて身体が最も抵抗を受けないような
状態にする。呼吸もゆっくり歩いている時と同じペースに整える。
肺に古い空気が残らないように水中で完全に息を吐いて、ゆっくり吸う。
そうするといつまでも泳げるようになる。でも距離や時間を気にし始めると、
だんだん退屈になったり、焦ったりして急に泳ぐのが辛くなる。
今日はそんな事を思い出しながら泳いだ。
帰り道サザンゲート・ブリッジを沢山の人が渡っていくのを見た。
今晩は橋の向こうで星祭りがあるのだ。
みんなで集まって星の事を考える時間を共有するのは良いことだ。
橋を渡っていく人達の影は、銀河鉄道の夜のワン・シーンのようで素敵だった。
8時から9時までは、島中で協力してライト・ダウンをする事になっていたので
帰宅してからはスタンドを使って、薄暗い中で食事をする。
火星は毎晩燃えているように赤く、でこぼこの形に見える。
夜、ピアノと歌の練習をする。その後HPの更新。

 

7/30.wed.
【話せばわかるという話】
人に聞いた話だが、犬の唾液は、人にも効くそうだけれど猫の唾液は、
人と相性が悪いらしい。
そう言えば、タネ(犬)は、蚊に刺されて掻きこわした所を見つけると
ぺろぺろ舐めてくれる。舐めてもらうといくぶん良くなったような気がする。
随分前に猫を飼っていた事があるが、猫は朝、お腹が減ると私の眉毛をぺろぺろ
毛繕いして起こした。そのあとは、決まって眉毛付近がぴりぴりした事を思い出した。
それに猫は、いろいろなアレルゲンになるのでこの話は納得できる。
その他に、虫の話も聞いた。
ごきぶりとは、話せばわかり合えるらしいのだけれど、蚊は全く話合う余地がないそうだ。
「蚊の想念」を覘くと、人からすればまるっきり悪い事しか考えていなくて
もう絶対に敵なのだそうだ。
そうだなあ。ごきぶりは別に人に「どうしてやろう」とは思っていなさそうだ。
『雌を追いかけて思わず飛んでしまったりするのだけれど
(ごきぶりが飛ぶ時は雌を追う時なのです)
もともと飛ぶのが得意ではないために、自分の身体が重くて、休憩したくなって
(これは本に書いてあった)
とりあえず最寄りで立っている人間にとまってしまい、嫌われる。』といった悪循環を
人との間で繰り返しているように思う。
少なくともごきぶり達が、人に対して攻撃的ではないのは確かだと思う。
蚊は、他の生き物の血液が必要だから情け容赦がないんだろう。
という事は、例えば、食肉にされる牛や豚からすれば、人から出ている想念は
人に対する蚊の想念と同じようなものだと言える。
豚小屋を覗くと、大きな豚が「何しに来たんだ!」という感じですごく怒って
いる事がある。フェンスがなければ頭突きされそうな勢いで、少し恐いのだ。
それから放牧されている牛もあんまり友達になれそうな感じではない。
そう言えば、以前、西表で、牛の群れのボスに、すごく怒られた事がある。
牧場内の牛の水場で洗濯をしていた私に気づかずに、遊びながら走って来た2頭の子牛が、
急に私に気付き驚いて、パニックを起こして一目散に丘の向こうに逃げて行ったのだ。
脅えて走ってきた子牛の様子を見て、丘の向こうにいた大きな雄牛が、
怒って「モーモー」鳴きながら私の所まで駆け足で来たのでとても恐かった。
私が牧場の外に逃げた後も、雄牛はしばらくフェンス越しに私を睨み続け、
次に水場に残した私の洗濯物をいまいましそうに長い間見ていた。
でもあれは冤罪なのだ。私は子牛をいじめてなんかいないよぅ。
黒牛に比べたら水牛はとても穏やかで、友達になれそうな感じがする。
水牛は、田畑を耕すので大切にされているし、誰も食肉用動物と思っていないので
人にあれだけなつくんだろう。
・・・・・などとどうでも良い事を考えたりしていた。 
それにしても、犬と猫の話は、まだ解るけれど、ごきぶりと蚊の話は本当かなあ。

 

7/29.tues.

 

潮の道辿る指先涼しかり  玉簾

 

 

7/28.mon.
昨日は、久しぶりに曇りだったので、やっと日中に外出する気になった。
お昼ごはんにおそばを食べに行って、帰りに知り合いの焼物のお店や、
新しくできたお店をのぞいたりしただけなのだが、久々に外の様子がわかって
楽しかった。こんなささやかな事を楽しめるくらいこの3ヶ月は、よく働いた。
買物といえば、工具や、シリコンやビスなどの道具ばかりだった。
今欲しいものは、88鍵の木製鍵盤のライヴ用のキーボード。
ピアノの音主体で使うので鍵盤が良い状態のものが欲しい。
あと録音用に新しいpcも欲しい。

7/26.sat.
イラク特措法案は可決するし、地震はあるし、
全く何ていう日なんだろう。
非戦闘地域など特定できない上、劣化ウランで被爆してしまう。
もうすでに今回の戦闘に参加した米兵にいろいろな症状が現れているという
記事を目にした。

7/25.fri.
今日は、久しぶりに朝と夕方に通り雨が降った。

7/24.thu.
最近雨が降らないから、孑孑が育つ場所が減って蚊が少ない。
庭に水を撒くと、水を飲みに蝶がやって来る。
それから、木の陰に隠れているカエルがゲコゲコ鳴く。
カエルは水がかかると鳴いて、水を止めると鳴きやむので
センサー付きのおもちゃみたいで面白い。
水をかけたり止めたりしてカエルの鳴き声で少し遊ぶ。
犬にも水をかけて冷やしてあげる。
水を撒いていたらSさんが登場。
Sさんの家では、犬用に汲んである水に最近ガマガエルが三匹やって来て住み着いて
身体を冷やしているそうだ。ガマ達はお腹が減ると犬のごはんを食べて
満腹になると、また犬の水の中に戻って暑さを凌いでいるらしい。
ガマ達のテリトリーの水もこの暑さで無くなってしまったんだろう。
天気予報の最低気温は連日28℃。暑い。

7/23.wed.
今日は大暑。この島の最高気温は、いつもだいたい33℃位だ。
日差しは、内地より大変強いけれど、海風が島を冷やしてくれるので
それ以上になる事はあまりない。今年は異例で、昨日は34.8℃まで上がった。
九州ではあんなに大雨の被害が出たというのに、ここは水不足の心配を
している。土石流の被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申しあげます。
裏高野の山奥に住んでいた頃、22日間雨が降り続いて、離れの裏に小さな滝が
できた事があった。そこでは、水は山水を引いていたのだが、ポンプの調子が悪く
洗濯機が使えなかったので、毎日近くの湧き水の小さな水場で手で洗濯をしていた。
突然できた滝で洗濯物を濯いだら早いのではじめは便利で喜んでいた。
ところが何日経っても一向に雨が止まないのでだんだん恐ろしくなった。
ある土砂降りの日に、裏山が鳴っているような様子に危険を感じて、
山道に溝を掘って家の裏に落ちてきている水を他所に逃がす水路を
必死になって作った事がある。人が一人通れる程の狭い山道は、
繊細な緑が青々としており、大きなガマガエルも出てきていて、
雨の山は美しい情景であったが、私は山崩れが心配でそれどころではなく、
鍬で一心に溝を掘り進んだ。
途中で頂上に住んでいたおじいさんも来て手伝ってくれたが、作業中も恐ろしくて
生きた心地がしなかった。山鳴りが治まるまでは恐怖で身体が震えていた。
その家は山の殆ど頂上付近だったのでまだ少し安心だった。
頂上よりふもとの方が水が集まるので地盤が緩みやすく崖崩れが起きやすいのである。
いつも車で通る狭い山道に、大きな石が崩れ落ちているのを見ると恐い。
その地域は年間の降水量が日本一の場所で、山水が素晴らしくきれいな場所だった
けれど、昔、山奥で起きた大きな土石流が山すそを巻き込みながらどんどん大きくなり、
有田川に沿って海まで流れ込み、有田の街に大きな被害が出た事があった事を
聞いていたので、大雨が続くと、山が崩れたらどうしようかと心配で眠れなかった。
今でも土石流のニュースを見る度に、あの時の事を思い出す。
今回の災害は夜中だった事や、雷が酷く鳴っていた事もあって、住んでいた方々も
状況判断が遅れたそうだが、そんな状況なら無理もないと思う。
真っ暗な中では、山や水の様子がどうなっているのかなんてわからない。
まして雷が鳴っていたら、そちらに気をとられてしまうだろう。
山では、落雷のために老夫婦の家が火事になった事もあった。
幸い老夫婦は無事で飼っていた猫が火傷をしてしまった程度で済んだ。
自然は美しいけれど、こうなると本当に恐ろしい。
今回の災害で亡くなった方々の御冥福をお祈りいたします。

 

7/22.tues.
台風7号と8号が南にあって、湿度が高く気圧が安定しないために
ひどく眠い。少し目を閉じると簡単に夢が現れる。
最近、仕事ばかりしいていてぜんぜん遊んでいない。
豊年祭に行って、強力なパワーをもらっておけばよかったなあ。

7/19.sat.
今日から二日間、豊年祭。
炎天下の道を太鼓隊や、旗頭が通りすぎて行った。
お祭りには行かず、窓枠の補修などをする。
外に出ると、眩しくて目が開けていられない程の光で、
日向で白いペンキを塗っていたら光の反射で目が焼けてしまう。
みんな御願に行ってしまって、近所はひっそりしていた。
こんな日は、少しの間人口密度が低くなって
空間や時間を贅沢に使えるような気分で好きだ。
聞こえてくる音の種類もいつもより少ない。
鳥の声や、風くらいで静かで良い感じ。

7/18.fri. 
一ヶ月程前、ヘリコプターがよく飛ぶので、急病人が出たのか、それとも
尖閣でまた何かあったのかと思っていた。ここではヘリコプターは救助等に使われる事が
多い。狭い島の事だから事故にあった人が知り合いだったりする事がよくあるので
ヘリの音を聞くといつも少し心配になる。
どうやらあの時は、与那国でのドラマの撮影の為にヘリコプターを使っていたようだ。
ヘリコプターと言えば、3日前に、西表横断中の3人組の観光客の一人が崖から転落して
頭を怪我して動けなくなり、仲間が下山して助けを求め、ヘリで救助されたという記事を
新聞で読んだ。昨日、仕事中、観光客の若者と話していたら、何とその人は救助された
本人だった。まだ完全に回復していない感じだったけれど、比較的元気そうにしていた。
怪我をした場所は、横断コースの真ん中だったそうだ。
私も西表横断した経験があるが、あのジャングルの真ん中で何か事故にあったら、
かなり危険である。ヘリに引き上げてもらえるような場所にいて
彼はラッキーだったと思う。 


7/17.thu.
Raku Teapotのメンバーで作ったCDブックが届いた!
とても素晴らしい出来上がりでうれしい。
編集をしてくださったBillieさん、サウンド・エンジニアリングのTomさん、
CDのコピーを担当してくださったNaiaさんに深謝。

 

7/16.wed.

おそろしき桜のみ喰ふ桜かな

月光を頼りに独り泳ぎをり  玉簾

 

7/14.mon.
さるすべりの苗を植え替える。
たねのシャンプーをする。
窓枠の修理をする。
夜、月が美しい。

 

7/13sun.
連日猛暑の上、本業も忙しいので大工仕事が進まない。
今日は朝顔とベンガルカズラ用にネットを張った。
ピアノも少し練習した。
フランス人のカップルにいろいろなインフォメーションをしていたら、
男の人が急に堰を切ったようにフランス語で話し始めた。
“すみませんが、フランス語はわかりません。”と言うと
“もしかしてフランス語わかるかと思って話してみたんだけど・・。”
と大胆な答え。暑いのと、英語がうまく話せないのが不自由だったのが
混ざって、何とか手っ取り早い方法を試したくなったんだと思う。
昼間はあまりの暑さに消耗が激しくみんな思考停止状態になりやすい。

 

7/12.sat.
夜中、突然“Alice in wonderland”が歌いたくなり、
日本語の歌詞を探したが、英語の歌詞しか見つからなかったので
訳して歌詞を作る。簡単なピアノ伴奏の練習をしてお昼に歌ってみた。
確かこの曲はエヴァンスが演奏していたっけ。
映画音楽では、他に“My favolite things”もお気に入りで
この曲はギターで伴奏をして歌う。
ふわふわ歌を歌っていると自分でも眠くなる。
 

7/11.fri.

正直の耳朶照らす夏の月

マニ車持つて蜻蛉は生まれけり

天窓にちやうど嵌りに来る火星  玉簾

 

7/10.thu.
昨日はずっと考え事をしていて眠れなかった。
明け方、コンビニに行った帰り、まだ暗い空に入道雲が立っていた。
空と雲の紺とグレイの影の色がとても美しく、
私は広い空の下に居る事をまた思い出した。
地面ばっかり見ていて空の事を忘れていたようだ。

7/9.wed.
朝になったら腰がすっかり治っていたので午後から作業を開始する。
その他の仕事も平行して行っているので大変忙しい。
今日は窓枠などにやすりをかけてペイントする段取りで
作業をしていたら、親指の爪の脇に大きな棘を深く刺してしまった。
左手で棘を抜くのに30分もかかった。
大工を始めてから縫った傷を含めて6箇所も怪我をした。それも全部結構痛い傷なのだ。
この間なんか右半身に少しペンキをかぶってしまったし。
なんかなあ・・。辛いなあ・・。暑いし・・。
もう、へこたれそうだ・・。
聞いたところ、改装工事をしていてペンキをかぶるというアクシデントは、
定番だそうだ。でも、私は結構ペイント歴が長いし、経験も豊富だけど
かぶったのは、これが始めてなんだよ、ほんとに。
そんな時に限って、人に呼び止められたり、道を聞かれたりして
私は、真っ白けになりながら説明するのだ。
とにかく窓枠は次の台風が来るまでになんとか直してしまいたいなあ。

 

7/8.tues
夕べは快晴で星がよく見えた。
子供のころからずっと七夕の晩には天の川を見ようと思って
いつも晴れるように祈っていたけれど、その時期は梅雨なので
この願いは一度も叶った事がない。
だからいつも織姫と彦星が気の毒だったけれど
石垣に来てからは、晴れたら天の川がいつでも見えるので安心だ。
今日は、腰が痛い。腰が凝っているといった方が正しいかもしれない。
ずっと身体を使って仕事をしていたのに、Sさんの退場とともに
だらだら過ごしているので、腰が鈍ってきたのと、
あまりの暑さに、床で寝込んでしまい、真っ直ぐに眠り続けたのが
悪かったようだ。
それにしても、真夏は床で眠ると冷たくて気持ちがいい。
南の人は、敷布団が薄いのだ。
みんな、敷布団なんかなくても結構平気でいる。
腰が凝っているせいで、今日はあまりやる気がでなかった。

 
7/6.sun.
視点を変えて昨日の続きを書く事にする。

「島人は、テレビ局でもないのにメジャーなものだけを取り入れ、
マイナーは掃き捨てるという考え方を改めるべきである。」

と昨日書いたが、現在、島におけるメジャーな物は「開発」であり、
尤もマイナーなものは、何も言えない「自然」やその他諸々の「弱者」だと私は思う。
(「弱者」の中には、失業者、低額所得者やその家族、なども含まれる)
時間が経てば、死滅した珊瑚も生き返り、蝶達も戻ってくるというような
幻想はただちに払拭して、よく目を見開いて欲しい。
「都会は嫌いだけど、便利さだけは欲しい。それなら都会をここに持ってこればよい。
我々と青い空と海と良い空気、そして最先端の便利さがあれば良い。」
などという矛盾した考えに固執するのは、もうやめるべきである。
そのような事を公に言うと、
「ナイチャーは何も解っていないから黙れ。」という差別的な発言を受けるか、
あるいは、変な自然保護団体と混同されてしまったりするのでなかなか言えない。
本当に害をもたらすナイチャーは、近所に住んでいるナイチャーではなく、
「人の顔」を持たず取るだけ取って去っていく内地のいろいろな組織や企業なのだ。
しかし、悲しいことに島人は、一時的に話題を作ってくれる大きな企業に弱い。
内地から来る「新しく便利なもの」は、無数の犠牲の上に発展をとげてきたものであり、
それらを受け入れるには、それと交換に失うものがある事を深く認識できる知識と覚悟、
そしてそれを使いこなす為の新しいルールを知らなければならない。
それを、今までの封建的なルールのままうまくコントロールしようとするのは杜撰である。
都会の人々は便利である反面、それらのデメリットを負いながら生活しているのだ。
島に生活する者は、沸騰する沖縄人気に安心して「自分たちはこれで正しいのだ。」
などという勘違いをしないで欲しい。
沖縄に人が訪れるのは、自然が美しいからであり、その環境がまだ残っているが故に
今でも人々の生活に生きている文化や習慣が美しいからである。
島に住む者は全員、島を取り巻く亜熱帯の自然環境の力強さに支えられながら
生かされているという事を忘れてはならない。
今、開発による自然破壊の起きるスピードが早くなった事にはじまり、
有力者とそうでない者との生活の格差まで、全てのバランスが悪くなってきている。
市政を握る者が、自分達が生きている間が美味しければそれでいいという短絡的、刹那的な
考えを改めない限り、このバッド・サークルはもっと大きくなっていくのだろう。
これらの問題は、この島に限った事ではないと思うが、狭い区域で生活していると
これらの構造が目に見えて解ってしまい気が重くなる。
とても単純な事なのに、人工4万人の狭いエリアですら正しく物事が進まない
現状を見ていると大変歯痒い。

7/5.sat.
ビールまつりがあった晩の深夜、高校生がバイク事故で亡くなった。
ビールまつりの晩に高校生の死者が出たのはこれが最初ではない。
『あの大盛り上がりの結果、またこれか。』と思う。
始めの2年程は、この祭に出掛けて行ったが、それ以降、何となく行かなくなった。
このビールメーカーは大きな地場産業なので強く反対もできないというのが市町村の本音であろう。
ビールまつりでは警官の目が厳しいので、若者はその後場所を変えて盛り上がるようだ。
だから、一概にビールまつりだけが悪いとは言えない。
それに、少数の少年の為に、イヴェントを中止する事には無理がある。
しかし、ビールまつりの晩や、お正月などに頻繁に起るお酒にまつわる若者の痛ましい
事件や事故を見るにつけ大人がもう少し考えるべきだと思うのだ。

話は飛ぶが、中高生のバンドのライヴで揉め事があった為に、中高生のライヴは全面禁止になった。
(死者が出たわけではない)それなら学校でもっと自由にいろいろな音楽ができる環境を
作ってあげるべきなのに、全てを禁止してしまうなんて逆効果である。
今度の事故により、バイクも全て禁止されるかもしれない。
僻地の高校生にとって、これは大きなデメリットである。 

第一に、若者のエネルギーの放出場所をなくしたら、大きなイヴェントで
    羽目をはずしてしまうのは無理もない。
第二に、「自分たちでどうしたらいいか選択する。」という機会を与えずに
    全面禁止という措置をしたら、学校を離れた彼らが自主的に考えるという学習が
    できないではないか。
第三に、都市のように自分の足跡を消して開放される空間が極度に少ない島で、
    世間体の良いものだけしか存在できないという窮屈な環境は、
    若者には気の毒である。島唄がもてはやされている影で、窮屈な思いをして
    いる若者がいる事に、大人達は、もう少し目を向けたらいいと思う。
    島人だからといってみんなが島唄が一番好きとは限らない。
    テレビなどで売れている派手な人達だけがお手本ではない。
    テレビ局でもないのにメジャーなものだけを取り入れ、
    マイナーは掃き捨てるという考え方を改めるべきである。

大人は自分たちの出番をもっと削って、若者に「場」を作ってあげるべきだと常々思う。
若者に座を譲るという我慢ができない大人を見て育った若者に、我慢ができる訳がないのだ。
そして、深酒の結果コントロールできなくなった力を間違った方向にぶつけてしまい
事故が起きる。このような無防備なお酒の飲み方を、子供に教えているのも大人である。


 

6/29.sun. 
きのうの続きをする。早く一連の作業を終えてペンキ塗りをしてしまいたい。
寒い時にやっておけばよかったと後悔し始める。
午前中、日陰で作業をしていたが、だんだん日が当ってきた。
40分程我慢したが暑くてダウン。いろいろな方法で身体を冷やして回復に3時間かかる。
沖縄は、昼間は暑すぎるので、みんな休んだ方がいいと思う。
日が落ちて涼しくなったら仕事をするのだ。
きょうは、オリオンビールまつりだった。
みんなお祭りに行ってしまったので、近所は人気がなくからっぽな感じだった。
こういう日には、大きな音でピアノを弾いたり歌ったりできるので好きだ。
夕方、軒の上で作業をしていたら、会場からBIGINのライヴが聞こえてきた。
お祭りは、盛り上がっている様子だった。9時に花火が上がってお祭りは終った。

6/28.sat.
成り行き上、外壁をぐるりと修復せざるを得なくなる。
剥げかけてきたペンキをヘラで落し、金ブラシでこすり、サンダーがけをして
ビス止めで壁板を補強後、ビスの頭や隙間などをホワイトシリコンで埋める。
作業は簡単なのだが、面積が広いのでかなり疲れる。
メジロがすぐそばの木にとまったので観察する。
とてもかわいい。

6/27.fri.
シークワサー(ヒラミレモン)が沢山成っていてうれしい。
軒に登ったついでにざるに収穫する。実がなるものは、やっぱりいいなあ。
10コ程しぼってジュースにしたら美味しかった。
シークワサーは、ガン予防になると新聞に書いてあったっけ。
隣の空き地の隅っこにパパイヤも植えた。
パパイヤは砂が多い土が好きで、放っておいても勝手に大きくなる。
雄株と雌株があるのだが、大きくなるまで、どちらかわからないのだ。
どうか雌株でありますように。
今日は台風で崩壊状態になった裏庭の手入れをし直した。
伸びすぎたけれど、花が咲いていたのでどうしても切ることができなかった蔓類が
傷んでしまったので思い切って剪定するのに良いチャンスだった。

6/26.thu.
疲労が極限に達しそうなので一日休む。
眠って、お菓子を食べて、眠って、ゼリーを食べてまた眠っての一日。
休んでいたけれど、大変身体によくない行いである。

6/25.wed.
あついー、あついー。
のこぎりを引くたびに汗がぽたぽた落ちる。
ノミと糸ノコ、どちらにしようかと迷った末、
糸ノコを購入。細かく切れて良い。
細工した細い幅木をシリコンで貼る。
今日の作業は得意の切り貼り大工。
玄関は堂々完成してSさんは、退場してしまったが、
まだ小規模な修復作業は続く。

「暑くてクラクラの頭で詠んだカレーに関する句」

Tシャツのカレーのシミに夏休み   

時計草気にかけながらカレー煮る    

薄羽蜉蝣きみのカリーの物語     

怒つてゐる熱帯夜はもうカレーに決定   

水論を伽哩の鍋にぶち込めり     

肌の色カレーに聞くなよ夏なのに     

呑み込んだ夏はカリーの通り道   玉簾 

6/24.tues.
雨漏りの原因と考えられる箇所を塞ぐ。
次の大雨が降るまで成功したかどうかはおあずけ。
細かい作業は大変時間がかかる。

6/23.mon.
柱に外用ニスを塗り、細かい目のサンダーがけをして
もう一度ニスを上塗りする。
出来栄えは上々。刷毛目もなくつるつるに出来た。よし。

金物屋奥は昼寝の足の裏  玉簾


6/22.sun.
柱のニス塗り、壁板の隙間をシリコンで埋めるなどの作業をした。
最近はずっと外で作業をしている。仕事は夜中0時までやる。
お昼は暑くてクラクラして仕事などしたら危ない天気なので日が落ちてから
頑張る。玄関は明日完成予定。

6/21.sat.
本格的な大工作業は終了。後は、ニス塗りや、幅木などが残っているが
それは私が一人でする。今日は「猫達の爪磨ぎ場」にされたために
ボロボロになってしまったクーラーのパイプをきれいにまとめてテープで
ぐるぐる巻きにしてもらう。
作業途中に、シロアリ攻撃で傷んだ箇所をまた発見。
シロアリ達は、めぼしい木を食べ尽くしてしまって引っ越してしまったようなので、
取りあえず補強だけする。
まだ直したい所が沢山あるが、これ以上工事が続くと私も疲れてしまうので
また今度にする。大工さんの助手をしたおかげで、大工仕事の知識が少し増えたので
出来ることは自分でやろうと思う。
夕方、この間病院に送っていただいたお礼を言いに「桃林寺」さんに伺う。
詳しく聞いたところ、あの時、お坊さんは、Sさんの家を通りすぎて
帰ろうとしていたのだが、ふと、寄ってみようと思い直し、Uターンして引き返して
山に在る大工さんの工房を訪ねてみたそうだった。そこに怪我をしたばかりの
私が困って立っていたのだった。
『やっぱり日頃の行いが良いと、仏教徒ではない私にもいいことがあるんだなあ。』
などと、けしからん奢った考えがちらっとよぎる。
傷は殆ど完治した。こんなに早く治るなんて、人の身体ってすごい。
3針縫ったところは、少しずつほどけて糸は全部勝手に取れてしまった。
もしかして梅雨明けたのかなあ。毎日とても暑く、もうしっかりした夏日なのだ。
工事で新聞などを見ていないので、最近の細かい情報を何も知らない。

6/20.fri. 
Sさんとの共同作業は、明日で終了予定。
今日は、細かい仕上げをする。
ビスの跡をパテ埋めして上からペイントしたり、
釘の頭を茶色に塗って隠したり、幅木で隙間を埋めたりする。
カッターと塗料と細い真鍮の釘と木工ボンドで細かく修復する。
大変細かい作業で面倒だが、丁寧に仕上げるとやはりぜんぜん違うので
手が抜けない。私はこれが一番好きな作業だ。危険な道具もいらないし。

6/19.thu.
大工仕事でへとへとだというのに、台風の大風のせいで仕事が増えた。
家のまわりは葉っぱだらけで、家も少し壊れた。裏庭は崩壊状態だ。
折角花がきれいに咲いている時期だというのに、ショック。
でもここでは、台風が来たら、地植えの花は諦めるしかない。
みんな強いからまた新芽がどんどん生えてくるだろう。
またカズラ類を縛り直さなければ。

 

6/17.tues. 
-棟梁の好み-
昨日、棟梁と話していたら、棟梁はシロアリに食われてボロボロになった木を
「こりゃあいいね、このまんまがカッコイイ。オレだったらこのまんま何んにも貼らないね。」
と言う。
「うーん、それも考えたことあるけどやっぱりこんなのダメですよぉ。」と答えると
「ペーパーかけてごらん、ペーパーをさ。そしたらいい光沢がでるよォ。だけどね、
もっとカッコイイ方法があるよ。これを焼いちゃうんだよ。そぅすりゃぁ最高だよ。最高。」
と棟梁。
私は「ああ、杉の焼板のように木目を出す方法ですね。」というと
「そうそう!それだよ、それ。いいよぉー、アレは。」と棟梁。
ああ、なるほど・・・。
でも、そうしたら必然的に信楽焼の狸と、ガマの置物3匹(大中小)も置かなければならない。
八ツ手なんかも植えて、そのちょっと奥には池も掘らねば。そして金色の鯉とかも飼うのだ。
そんなスペースないよ、棟梁。

 

6/16.mon.
天板を貼る。少しずれたけれど、調整しながらきれいに出来た。
あと、仕上がりが
「男」っていう感じになりつつあるので、
全体のバランスを見ながら、重くならないように色を考えてペイントする。
明日には主要な工事は、ほぼ完成する予定。うれしいな。
台風のせいで雨が多くなかなか進まない。
今日も、おじいさんとまたお話することが出来た。
予想通り、おじいさんは鳶職の棟梁だった。今度石垣に住むそうだ。

6/15.sun.
今日は灼熱dayだった。
日中、作業をしていたら観光客のおじいさんが話しかけてきた。
「こんなモンはぁ、ぱぱっとやっちゃやァいいんだよ、ぱぱっと。」
おじいさんの言葉は有無を言わさぬ静かな迫力がある。
思わず「あ、はい。やー、もう、下手なもんで・・。」と子分のような気分で答えると、
「あー、なる程ね、そうなってんのかァ。う〜ん。」と軒の出来をじっくり見ていた。
そして「あついねェ、今日はぁ。あつい。」ときっぱり言い切り空を見る。
今どき珍しいくらいの古い下町言葉である。「下町言葉保存会会長」になって
欲しいような、生きた古い関東弁を使う人だった。
おじいさんの飼っている犬は2匹で、2キロ先までターっと走って行ってしまい
戻って来やしない事や、その犬は、今、テレビなどによく出る種類の洋犬で
兎をハントする種類なのだという話を聞く。
あんまり見事に歯切れ良いイントネーションの言葉なのでもっとおじいさんの話を
聞いていたかった。
おじいさんは、ゆっくり街や人の様子を見ながら、通りすがりのバイクの若者にも
何か話しかけていた。強い「和風オーラ」の持ち主だった。

  

6/13.fri.
病院で風邪がうつったのか、昨日は調子が悪くてぜんぜんダメだったけれど、
今日は回復していつも通り作業をする。今日は、パテ埋めと塗装をした。
オイルステイン数色とニス、ペンキなどで細部まで細かく塗る。
要の作業なのでゆっくり丁寧に仕上げる。ペイント関係は、得意なのだ。
今回はステインがメインだけれど、ペンキの場合、乾きかけのペンキの刷毛目を
利用して浅い渦巻き模様を作っていくと壁紙効果もありきれいに仕上がる。
ああ、あと少しで完成だ!

 


6/12thu.

梅雨の海キリトリセンを見失ふ  玉簾


 

6/11wed.
昨日は、救急室のベッドで指を縫われるという予想もしなかった展開で身体の力も抜けて
すっかりやる気が失せてしまったが、今日は傷も安定してきて不便ながらも何とか
やっていけた。夕方Sさんが登場したので、また手伝うが、今日は弱々しい仕事しか
しなかった。サンダーがけも手でゆっくりやる。

6/10tues.
完全敗北宣言の日。
今日、Sさんの工房で作業中に指を切った。
Sさんが街に出掛けて10分程してからだった。
慣れていない大変重いモーター入りの道具を使ったのだ。
作業はうまく進行しており、もうすぐ終わるところだった。
一度スイッチを切って出来栄えを見て、またもう一度スイッチを入れた時に、
握り方が甘く、工具が遠心力の弾みで手からとびだして右手の指に落ちた。
(工具の種類をここに書くと自分でも恐いので省略)
扱った木の種類も「ヤラブ」という目の詰まった大変固い木で
いつも扱っている杉とは違っていたので強力な工具が必要だったのだ。
圧迫止血をしたので出血は最小限に押さえられた。
そこに「桃林寺」のお坊さんが正装で現れた。
今日は川平で法事があって、その帰りにちょっと寄ってみたそうだった。
お坊さんの車で病院まで連れて行っていただいた。
火傷以外の外傷で病院にかかったのはこれが初めてだ。
破傷風の注射を打ち、麻酔をして3針縫う。
神経などに触っていなかったので安心したが浅い傷ではない。

今日は戦意大喪失の日だった。
、もう、ぜんぜんつまらない。
ああ、夜になって傷が痛いよう。しくしく。

*蝉は朝6時頃には随分茶色くなっていてお腹は鼈甲のようにつるつるだった。
8時頃になって飛び立って行き、空蝉が残った。
山ではもう蝉が鳴いていた。カナブンや蝶も活動期に入ったようだ。
蜂達も巣を作り始めている。

6/9mon.
軒に瓦をはる。瓦と聞いて想像していたものと現物があまりにも違っていて
少し無言になった。最近の瓦って幅6mmくらいなのだ。6mmかぁ。。
でもまあいいや。どうせ軒の上にはブーゲンビリアが乗っかって見えないであろう。
ブーゲンビリアの棘は大変危険で厄介なので、この植物のおかげで泥棒等が窓から侵入
するのを防げるという大きな効果があるのだ。
西日が強力で午後は、体力の消耗が激しく、烏龍茶をごくごく飲む。
Sさんが退場後も、夜は涼しいので深夜まで一人で細かい作業をする。
9時頃になり、玄関のガラス窓の枠に蝉の幼虫がつかまっているのを発見!
去年もその付近で空蝉を一匹見つけた事を思い出す。
でも今晩のは、中味がまだ入っているのだ!すごい!
7年も土の中にいて、今初めて地上に出てきた蝉だと思うと感動する。
30分経って、また見てみたら羽化していた。
羽化したばかりの蝉は、羽根を乾かす為に大きく広げており、
全身は蛍光した白に近い薄緑色だ。
羽根は繊細に輝いて息を飲む美しさだった。
どんな宝石よりも奇麗で最高級の芸術品のようだ。
でもそれは「生」が持つ一瞬の美しさなんだろう。
芸術品と比べるのは違うなあ。それにしても本当に素晴らしい。
すぐ写真を撮ろうと思ったが、ペンキ塗りの途中で、ペンキだらけだったので
手を良く洗っている間に蝉は羽根を閉じてしまい残念だった。
その後、フラッシュ無しで何枚か写真を撮り、
荘厳な時間を光で邪魔をしてすまないと思いながらも
3回フラッシュを使って撮らせてもらった。
蝉に心で謝りながら、『こういう我や意地汚さっていけないなあ』と
自分の行為の矛盾を考える。きっと私が蝉だったらかなり怒っていただろう。
写真を撮る時には、いつもこの問題がついて回る。


6/8sun.
サンダーがけなどいろいろやってかなり疲れる。何だか忙しくて記憶も朧だ。

6/7sat.
何だか家中どこもかしこも散らかっているぞ・・。
この間大掃除をしたのに、作業途中で工具などを急いで取り出したりするので
いろんな所がひっくり返っている。作業が終わると、細かい片づけをする
余力がなく、また散らかってきてしまった。うう・・。

6/6 fri.
トリマーで材木の角を装飾加工した。
全身、木くずだらけになった。私の担当は細かい装飾や、
隙間を埋めたりするような分野の制作と塗装なのだけれど、それでもかなり力を使う。
今日は水平機を使って軒の柱を立てる作業の補佐をする。
夜、久々にHPを大幅に更新。

6/4 wed.
大工さんの助手兼、小規模建築デザイン担当者兼、見張り役として作業を開始する。
いらなくなったTシャツとズボンを着用して、なりふり構わず力仕事を手伝う。
DIYセンターで「my 鉋(カンナ)」を買い、カンナ・デヴューした。
カンナっていいぞ!

6/3tues.
夜になるととてもいい香がする。夜来香(イエライシャン)か、千年木の種類の木の
花の香だと思う。いつもこの時期、夜は街中この艶のある香に包まれていて、
あてどなく散歩に出るのにとても良い。こんな晩の散歩はこの上ない贅沢に感じる。
普段は、夜、空気の中に生ぬるい海が混ざっていて、散歩の時には、空気をかき分けて
泳ぐような気持ちで歩く。『空気が邪魔だなあ』と思うくらい空気が濃いのだ。
夜、香る花は他に朝鮮朝顔があるが、この花の香りはきつくて息苦しく感じる。
腕の中に抱いて持って来た苗はもう大木になってしまった。エンゼル・トランペットという
素敵な名前のこの花が朝鮮朝顔である事を知ったのは、苗を植えてから4年程経ってからである。
もう少し夏が濃くなったら、昼間ジャングルから甘い香りが漂ってくる。
その香りは、街まで届かず、ドライヴに出掛けた時に山から香ってくるのだが
グァバのような、あまい南のフルーツの香りなのだ。
その匂いが漂い始めたら夏本番で、なんだか幸せにわくわくするのだ。
何の果実なのか、花の香りなのかは知らないけれど、その香りと真っ青な海と空の景色は
いつもペアになってキラキラしている。
それから、早朝「スイカのかおり」が空気に混ざっている事もあるけれど、
その香もどこから来るのかわからない。

 

 

 

6/2mon.
明日、台風がそれたら今度は本格的な大工仕事に移る予定。
次はシロアリ攻撃を受けた玄関の軒を落して新しくする。
本当は屋根を全部取りかえたいのだが、雨が来ると家の中まで濡れてしまうので
屋根の工事は何年も伸び伸びになっている。


6/1sun.
今年の5月は友達や知り合いが何人も遊びに来てくれて楽しかった。
只今、パソコンの環境が悪く、スキャナが使えないので写真をアップ出来なくて
困っている。注文したUSBカードが早く届けばいいなあ。