5月28日 久しぶりに魚の話

 
   今日は「ハダカハオコゼ」の話です。
 はっぱのようなその風貌に初めて見たダイバーはみんな驚きます。
 さて、「名前の由来」ですが、「裸・葉・オコゼ」だろうと推測します。
 実は、この魚は脱皮をします。エビのようにカラがあるわけではないので
 脱皮といっても体の表皮がはがれ落ちる、という意味合いです。
 ボロカサゴの仲間も同じように脱皮することで知られています。

 表皮がはがれる=裸 というわけです。
 また、葉っぱのような風貌であることから、ハダカ・ハ・オコゼとなるわけです。
  
  写真のような白い個体やピンク、黄色、茶色などカラーバリエーションも
 豊かです。大きさも手のひらサイズで可愛いため、うっかり触ってみたく
 なりがちですが、鋭いトゲを持っています。
 腹びれがまるで足のようですよね(写真)。この腹びれで這うようにして移動します。 

 

5月17日 イムギャービーチ

  

  講習生は台風1号と共に帰っていきました。お疲れさまでした!
 今度は是非、晴れマークに遊びに来て下さい。
 今日着いたゲストお二人とイムギャーへ。その前に、もちろん、マルヨシのソバを食す。おいしい〜。
  アオリイカのタマゴがますます増えている。大きな、お母さん?アオリカイカもいました。
 海の中のベイビーラッシュはまだまだ続いており、イシモチの口内保育やイシヨウジの抱卵も
 よ〜く観察できました。
 イソギンチャクの中のカザリイソギンチャクエビもお腹が大きかったよ。クマノミアタックのせいで
 ゆっくり見れなかったけどね・・・。ミナミハコフグの幼魚はやっぱり人気者だった。
 今はコブシメのタマゴの中の赤ちゃんが動いているのが外からでも見ることができる。
 いつハッチアウトするのかな、やっぱり夜かしら?

 

GW(4/27−5/9)のログ

 
 今年のGWは天気・透明度ともに恵まれ、遊びまくった2週間でした。
 ぎっくり腰を患った講習生からはじまり、砂地をはいずりまわって小物探しの
 ダイビングで終わりました。
 伊良部・下地方面にもまんべんなく行くことが出来、ドロップのドリフトや
 穴・穴・穴、前半は池間のきれいなサンゴポイントへもでかけました。
  初めてカラカラにいらっしゃった方が多く、すごくユニークな人ばかりで
 海からあがったあとも楽しかったです〜。
 魚もさることながら、透明度が安定していて地形を楽しむにはもってこい、
 だった事が一番印象的でした。
 さぁ、明日からは台風1号が近づくなか、講習のはじまりです!

4月22日 体験ダイビング/イムギャー

 
  今日は昨日宮古で友達が結婚式をあげ、式に参加するために来島したという5人組。
 一人は大型?でウエットスーツがありませんでしたので、Tシャツ&海パンで。(ごめんなさ〜い)
 アオリイカのタマゴの房が前より大きくなっていて、よく見てみると中の丸いタマゴがよく見えました。
 体験ダイバーは普通の形の魚以外に特に興味を示すようで、アオヤガラが大人気でした。
  ミノカサゴやサツマカサゴ、サザナミヤッコの若魚やチョウチョウコショウダイの幼魚&成魚、
 コブシメのタマゴもさらに産み付けられていました。

4月21日 クロスホール/スネークホール/ロックビューティー


(チャキさん撮影 コブシメ)
(麻呂さん作)
  昨日から白鳥の透明度が今ひとつ良くない。今日こそ!と期待して。
 オオスジイシモチが今日にでも口の中の卵がふ化するのか、
 苦しそうに口をパクパクしていた。口の中の卵もしっかり見えました。
 ホールの中にはイセエビがあちこちに。オトヒメエビも抱卵していました。
  スネークホールに浮上し、霧を楽しんだあと、ハタンポの中を再潜降。
 出口のブルーがきれいでした。まだ子供のコブシメが私たちにびっくりして
 体色をくるくる変えながら逃げていったかと思うと、かなり大型のイソマグロ
 が頭の上を通過。他には、オドリハゼやオニカサゴなどなど。
  ロックビューティーの透明度は特によく、何回かヤッコエイが真っ白な
 砂地の上を行ったりきたり。ガーデンイールも相変わらず多い。
 みんなで、ヒトデをひっくりかえすと何分で起きあがるかを実験?し、
 約3分で戻ることが判明!(海の中でじっとしている3分は長いことも
 わかった・・・)
  ログづけの時に「麻呂さん」が手作りのカードに筆で直筆の唄?俳句?を
 さらさらっと書いてくれました。芸にたけてる人っているもんですね〜。感動!

4月18日 今日の魚の話

 
  今日の魚の話はギンポの仲間について。
 写真は「ヒトスジギンポ」です。ギンポの仲間が小さな穴から顔を出している様子は
 本当にかわいらしいですよね。
 この穴は、以前はイバラカンザシが住んでいたが今は「空き家」をギンポたちは
 利用しています。どうやって穴を探すかというと、まずは、尾ビレを使って穴を探ります。
 探り当てると、シッポから穴に入り、胸ビレを使って体を奥へ奥へと押し込みます。
 そして最終的には、穴から出るのは顔だけ、というまで引っ込みます。
 たまにニョキニョキと出ては捕食したり、気のむくままに次の穴へと移動するのです。

4月7日 今日の魚の話

  
  先日、潜っているときに、オトヒメエビの脱皮後のカラをみつけた。
 ボードに「脱皮」と書くとその時のゲストは「またまた〜、うっそ〜!」と全身で表し、
 信じてくれなかったようだ。たまには本当の事を言うのだ。

 オトヒメエビは成長につれ脱皮する。ものの15分もかからないで一枚脱ぐらしい。
 また、メスは脱皮したばっかりの体がやわらかいうちにオスと交尾をし、卵を受精させる。
 そして、どこかに産み付けるのではなく、卵が育ったら幼魚(幼生)を放出し
 産卵が終わるのです。
 

4月最近の白鳥方面のログ

 
  弱い東風の日に白鳥へ。久しぶりだった。
 L字アーチのロウニンには出会えなかった。きっと私は嫌われてる・・・。
 Wアーチのイセエビは小型だけれど、たくさんいた。オヤビッチャの紫色のタマゴがあちこちの岩に
 産み付けられ、それをめぐってオジサンだのベラだのハギだのがつつきに来ては、オヤビッチャに
 追い立てられていた。オオアカホシサンゴガニやオトヒメエビも抱卵していた。
 スネークホールの圧変化によってできる霧がはっきり見れた。神秘的だけど、長時間いると
 耳がキンキンして変なかんじ。ハタンポやイセエビも穴の中にわんさかいた。
 ハナダイの根にいつもいるカスミアジの子供はずいぶん人なつっこくなった。平気で目の前を
 行ったりきたりする。ナポレオンの若魚も遊んでいた。