3月31日 八重干瀬 ブルーコーナー&ハナダイアーチ

 
  ポカポカ陽気の1日でした。海もベタナギ、八重干瀬へGO!
 まずはブルーコーナーへ。ウメイロモドキの群れやカスミチョウチョウウオの群れが美しかった。
 イソマグロも通過していく。ふっと前をみると、巨大な影が・・・。水中では2mにも見えるナポレオンが
 (実際でも1.2m〜1.5mはあったと思う!)根の回りをくるくる泳いでいる。
 あまりの大きさに、固まってしまったほどだった。感動〜!
 ナポレオンロックというだけあって、大小4匹のナポレオンに会った。カメもいました。

3月29日 イムギャー


  朝起きたら、横殴りの雨、海はオオシケ、おまけに寒い・・・。
 エントリーしてまず、ちょっとしたくぼみの中に、アオリイカのタマゴをみる。白い10cm程の
 長細い卵のうがいくつも産み付けられていた。
 コブシメもあちこちにタマゴを産み付けていたし、イシヨウジも抱卵していた。
 スジイシモチやオオスジイシモチもあちこちで口内保育の真っ最中。海の中は、幼魚の季節・春でした。
  
  サツマカサゴを少し動かすと、ムナビレの裏のオレンジ色が鮮やかでした。ワニゴチも砂地にデ〜ンとしていた。
 サンゴの間には、フシウデサンゴモエビやサンゴモエビもいました。
 最近、私のお気に入りの「厚口(アツクチ)スズメダイ」のチュ〜の口
 (両クチビルがまくれ上がっている)で遊んでいました。

3月26日 今日の魚の話

 
  今日は「オジサン」の話です。オジサンはヒメジの仲間で、この仲間にはヒゲがあります。
 このオジサンのヒゲをただのヒゲだと思ったら大間違い!!このヒゲは味を見分けることができるのです。
 味蕾(みらい)という感覚器官がヒゲに備わっているからなんですよ。
 砂地やガレ場でオジサンがヒゲを使ってエサを探している姿をよく見かけます。
 実はエサを探すだけでなく、「これは食べられるかどうか、美味いかどうか」をヒゲでさわって
 確認しているのです。
 
 また、ヒゲというとやわらかい、という印象ですが、オジサンのヒゲは小石ぐらい簡単にどかしてしまいます。
 大きめの石は口(吻)でどかし、その下のあるエサを夢中になって食べます。
 人間でいえば、「がっつく」ような食事風景で、まわりに砂煙があがることもしばしばです。
 そうすると、当然、ベラの仲間がついでにエサにあやかろうと、近寄ってきます。
 
 ともかく、そこいらの「オヤジ」がはやしているヒゲより、「オジサン」のヒゲは立派なのです!

3月18日 入り江

 
  小雨が降る中、エントリー。水温は23℃。水中はそんなに寒くない。
 今日1番うれしかったことは、「ムラサキウミコチョウ」が泳いでいる姿を見たこと。
 ムラサキウミコチョウはウミウシの仲間。体長1pか1.5pの小さなウミウシです。
 名前の通りのムラサキ色のからだにオレンジ色の触角を持っています。
 泳いでいる姿を見ることは非常に稀だと聞いていたので、レギュをくわえたまま叫び続けてしまった!
 有名なクリオネ(ハダカカメガイ)とそっくりな泳ぎ方で、蝶々のようにヒラヒラ舞っていました。
 実際に泳いでいる姿を見て、さらに名前が「ウミコチョウ」になっているわけが分かりました。
 こんなに可愛い生き物はここのところのベストワンです。
 デジカメが修理中で105oを持っていったのですが、当然、撮れるわけもなく、ダメモトで撮った写真には
 ムラサキのゴミがポツンと写っていました・・・・。

3月12日 最近の下地方面ログ

 
  3月だというのに、とにかく気温が低く(15〜16℃)、水温の22℃がお風呂のように暖かかった。
 それでもうれしかったのは、透明度がずっとよかったこと。エントリーした瞬間から、気持ちいい。
 中の島ホールやミニグロットの穴から見る海は最高でした。
 ロックビューティーのクマノミのイソギンチャクがあっちもこっちも壺型に閉じていて、
 写真を撮っていたゲストの方は大喜びでした。
 
  ビーチにも行きました。やはり、20mくらいの透明度で、水深は10mと浅いのですが、
 ずっと続く砂地の砂紋がキレイで、海の青さとの境界線のグラデーションがすばらしかったです。
 

3月7日 最近のログをまとめて



  
  今日は天気が悪く、早めに海から戻ったので、久しぶりにログを。
 宮古の海は今の時期も変わらずおもしろいです。
 オオスジイシモチ(写真右)は口内保育を始めています。
 コブシメもタマゴをサンゴの中に産みつけています。
 今日も、お母さん(?)コブシメにも会いました。
 その同じサンゴの中には、雲型の模様が体じゅうにある「サンゴモエビ」が
 あちこちにいます。
  アツクチ(厚口)スズメダイにも出会いました。唇が分厚く(すごく!)、
 口を開けているときが 多いので、その表情は本当にかわいらしいです。
 写真左のカクレクマノミも楽しそうに遊んでいました。
 

2月24日 今日の魚の話




  今日は「サザナミヤッコ」の話です。名前の由来は幼魚の模様からきています。
 「さざ波」がたっているように見えるからです。見えますか?
 幼魚の模様で見分けがつきにくいのがいますよね。
 「タテジマキンチャクダイ」の幼魚です。私は、模様に円(まる)があるのが
 タテキンと最初覚えました。
 
  初めて幼魚と成魚の模様の違いを知ったときは驚く人が多いですが、模様が大きく
 変化する魚ほど「縄張り意識」が強いといわれています。模様が違うことで幼魚なら
 縄張りに入れてもらいやすいらしいのです。
 
  ところで、ヤッコの仲間は鰓(えら)ぶたの下にトゲを持っています。
 今度出会ったら、全体の美しさを見るだけでなくトゲを発見してみて下さい。

2月20日 アントニオガウディ&ウォールケーブ

  
  今日も透明度バツグン。これで、水中が肌寒くなかったら最高なんだけどなぁ。
 ガウディの穴からのぞく海の青さに改めて感動しました。青かった〜。
 アジアコショウダイの若魚が2匹、ヨスジフエダイや宝石金時に混ざっていた。
 ウォールケーブのドロップを泳いぎながら、どんどん沈んでいく2人だったが、
 「穴もいいけどドロップオフもいい!」と新たな楽しみを見つけたようでした。
  残念ながらマンタには出会えなかったけど、ウメイロモドキの群れや
 カスミチョウチョウウオの群れはきれいでした。
 

2月19日 ミニグロット&中の島チャネル

 
  今日のダイビングはビギナー2人組。地形にあこがれ宮古を選んだそうです。
 ミニグロットの穴の入り口には、カッポレとカズミアジ・バラフエダイがうろうろ。
 穴の中には、大きなゴシキエビがいました。
 初めての穴で、一人はドキドキ少し恐くなり、もう一人はキャーとかワァーとか
 歓喜の声をあげていたのが水中でよく聞こえた。
  とにかく透明度がよく50mはくだらないと思うほど。
 オドリハゼやオランウータンクラブもいました。

月11日 ガンバ&イムギャー


  風雨の中のダイビングだったけど、水中の透明度はよかった。
 この前、コブシメがタマゴを産んでいたことを思い出して行ってみると
 本物のコブシメがいた。ヒメジを追いはらっていたようだ。
 サザナミフグの赤ちゃんやミノカサゴの赤ちゃん、ヒレナガスズメダイの幼魚など
 幼魚がいっぱいで、そろそろ春かな〜。
  シモフリタナバタウオもタマゴを守って、私たち外敵を前に
 隠れないでガンバっていた。
 今日のゲスト2名はともにドライスーツで、「快適、快適!」を連発していて、
 うらやましい限りの1日だった。
 

2月9日 今日の魚の話

 
  今日は「オトヒメエビ」の話です。
 ダイビングしていると岩陰から白くて長いオトヒメエビの触覚が出ているのを
 よく見ます。ひっぱってはダメですよ〜。すぐちぎれてしまいます。
 オトヒメエビも魚たちの掃除をするクリーナーです。エビですから、活動は
 もっぱら夜です。
  紅白の体色で、おなか部分は白というより透明に近く、たまにそのお腹部分が
 水色になっているときがあります。 この水色の正体は卵です。
 子持ちのボタンエビなど大好物でしたが、海の中でオトヒメエビの抱卵を見てからは
 なんとなく気がすすまないような、でも食べたいような。
  ダイビングって食生活にまで入り込んで来るんですね〜。

月2日 今日の魚の話

  
  今日は「クレナイニセスズメ」の話です。宮古島ではよく見る魚です。
 「クレナイ」は紅色の体色から付けられた名前だと思うのですが、
 水中でもただ見ていてもいっこうに紅色には見えません。
 水中ライトを当てると、ピンクがかった赤紫のような、まさに紅色になります。
 目の回りは真っ黒で、目は丸くなく、つり目でツンとしているように見えます。
 
  図鑑ではこの科にめずらしくプランクトン食だと書いてあるのですが、
 以前、クレナイニセスズメが小さなエビを捕食しているのを見たことがあります。
  プランクトン食ならば、もっと潮通りの良いところにいなくてはいけないはずなのに
 彼らはいつも岩陰などにひそんでいるし・・・。少なくとも宮古ではそんな気がするなぁ。
 特異なヤツもいるってことでしょうか。
 
 また、クレナイニセスズメは以前、口紅のCMにも登場していました。
 CGでこの魚が泳ぎながら口紅に変化していく、といったものだったような
 覚えがあります。