味噌汁はどうやって作りますか?あなたは、水を沸かし味噌を溶かし、具を入れます。味見をすると、「あれ?なにか物足りない・・・。」どんな良い味噌・良い具を入れても、やっぱり変・・。どんなに味噌を多く入れてみても、塩を入れても、まだ変・・・。そうです、ダシが無いのです。いくら高級な味噌でも、いくら良い具でも、ダシが無ければ美味しい味噌汁にはなりません。これは、バンドやオースケトラにも言える事です。
普通、打楽器は軽く見られ、特にバスドラムは誰にでも簡単に出来るかの様に思われます。
が、もしバスドラム奏者がいなければ、例えいい曲でもおかしな演奏になってしまいます。また、もしバスドラム奏者のリズム感が悪ければ
、やはり変な曲になってしまう事もあります。
しかもバスドラムは、スネアドラムやシンバル、ティンパニなどの激しさや細やかさ等の華やかなリズムがありません。だからといっていい加減に、ただ打っていたんじゃ素晴らしい演奏には程遠くなってしまいます。
バンドのバスドラム奏者は、責任重大・味噌汁でいうダシという事を忘れないで下さい。
バスドラム奏者は適正なテンポで要所要所にしっかり打ち込み、バンド全体をリードしていくという、重要な仕事があります。
これは容易ではなく、実力・自信がないと決してできる事ではありません。自信がなく、気おくれした演奏ならば、打ち込みが遅れ、モタモタしてしまいます。 そうすると、木管・金管が良い演奏をしてもそれを邪魔し、だらしのない演奏になってしまう事もあります。
これはバスドラムに限った事ではないのですが、きっちりリズム良く打ち込む為には、メトロノームを使っての日頃のリズム練習とか、教則本を使ってのバチ打ち等が効果的だと思います。 また、プロの演奏会に足を運んで、本物の演奏を聴く事によってバスドラムのセンスを養うのも1つの手です。スネアドラムの基本奏法を習得する事によってどんなリズムにも対応できる様になるので、そちらの方もやってみてはどうでしょう。
バスドラムの1発は、バンド・オーケストラを生かしも殺しもします。しっかり練習して、だらしない演奏にならない様、又バンドの皆さんの邪魔にならない様、『世界一美味しい味噌汁』と言われる様に頑張りましょう!
(バンドジャーナル・90年3月号より一部引用)