2006年(平成18年)
1月6日 金曜日
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新成人700人晴れの門出/宮古本島各地で成人式
宮古島市(伊志嶺亮市長)の成人式が五日、宮古本島四地区で行われ、合わせて約七百人が色とりどりの振り袖や羽織はかま、スーツ姿で出席し、二十歳の喜びをかみしめ、大人としての自覚と責任の重さを実感しながら、旧友たちとの久々の再会に笑顔を見せた。平良地区の新成人代表、志堅原美保さんは「宮古島市で初の成人となった私たちにとって、宮古島市の発展を支えていくことが一番の役目」と述べ、今後の飛躍に決意を込めた。
平良地区の成人式はマティダ市民劇場で行われ、五百五人が「大人」の仲間入りを果たした。新成人の伊志嶺太作さん、前泊仁美さんの司会で進められた式典には、伊志嶺市長をはじめ、兼城克夫県宮古支庁長、友利恵一市議会議長、奥平一夫県議会議員らが出席して行われた。
新成人代表の志堅原さんは「二十年間を振り返ると、家族をはじめとするさまざまな人に支えられ、成長してきたことを思い出し、感謝の気持ちでいっぱい」と謝辞。「私たちは見守られる立場から見守る立場へと変わる。責任という言葉が今まで以上に大きな意味を持ち、多少の不安はあるが、先輩方の姿を手本にし、社会に貢献していきたい」と意気込みを示した。
式辞で伊志嶺市長は「これからは大人として自らの判断と責任で行動することが求められる。今後の人生に誇りと責任を持って大いに前進し、社会を明るくする原動力となるよう期待する」と呼び掛けた。
兼城支庁長は「一人の大人、地域社会の一員として、大きく飛躍されることを願う」、友利議長は「常に探求心を持ち、自分に秘められた可能性を引き出すべくチャレンジを」、奥平県議は「社会的、政治的な事象に関心を持ち、それぞれの立場で積極的に発言、行動して」とエールを送った。
式典に先立ちアトラクションもあり、新成人二人による日本舞踊藤間流の演舞や、琉球國祭り太鼓宮古支部の演舞が門出の日に華を添えた。
写真説明・「大人」の仲間入りを果たし笑顔を見せる新成人ら=5日、マティダ市民劇場
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1.4d久しぶりの大漁/アカジンが1910円の最高値(キロ単価)
平良市漁業協同組合(上原正行組合長)の魚卸市場で五日午前、競り市が行われた。アカジンミーバイがキロ単価で千九百十円の最高高値で競り落とされ、幸先良いスタートを切った。上場された魚介類総量は一・四dで、久しぶりの大漁に活気づいた。初競り市は、前日の四日に行われた。
五日の競り市は午前八時に開始。高級魚のマーマチやシロタマン、ブダイなどが所狭しとずらりと並んだ。
マイクを手にした職員が、仲買人らが事前に報告した魚種ごとの競り値を発表。ほとんどの魚種が、報告通りの高値で成立した。
平均キロ単価は、ユダヤーミーバイが千四百七十円、マクブが千三百九十六円、甲イカが千四百九十五円―など。
魚介類計一・四dの上場は、漁船四十一隻が水揚げしたもの。落札額は計百十四万六千円。
同組合では「競り市を活性化させるため、新規の仲買人を募集している」と話した。
同組合は、昨年十月一日の宮古島市誕生を受け、新年度に開かれる通常総会で定款改正の議案を上程し、同組合の名称を改称する考え。
写真説明・久しぶりに活気づいた競り市=5日、平良市漁協
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着付けや撮影に大忙し/新成人たち晴れの日に笑顔
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「新成人」と「名取」の二重の喜び/式典で優雅な舞
新成人の二人が藤間流の名取となり、平良地区の成人式で優雅な舞を披露した。名取の免状を受けたのは、平良千里さん事・藤間凰寿郎さん、下地咲子さん事・藤間虹凰さん。二人は「東都獅子」を舞い、式典に華を添えた。
平良さんは日本舞踊教室藤間流「凰太郎会」に入会し十五年目。「名取になれてすごくうれしい。新しいスタートラインに立った。師匠や先輩の名取に教わり精進していきたい」と抱負を語った。
入門十四年目の下地さんは「名取になり責任感がわいてきた。礼儀作法もしっかり学び、一人で踊れるようになりたい」と意気込みを語った。
二人の師匠となる藤間凰太郎さんは「これからも質の高いけいこを重ね、踊りから学んだことを社会人として生かしてもらいたい」と期待を寄せた。
名取式は昨年三月に藤間流家元の藤間勘右衛門(歌舞伎役者・尾上松緑)宅で行われ、家元より免状が手渡された。
写真説明・優雅な舞を披露する平良さん事・藤間凰寿郎さん(左)と下地さん事・藤間虹凰さん=5日、マティダ市民劇場
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オニヒトデ550匹駆除/「ウル干瀬」での大発生を警戒
伊良部町漁業協同組合(奥原隆治組合長)の組合員で漁師の友利義文さん(56)ら四人が四日、宮古島市池間島北方に広がる八重干瀬でサンゴを食い荒らすオニヒトデ五百五十匹を駆除した。
この駆除は、県の二○○五年度サンゴ礁保全対策支援事業の一環。
オニヒトデの駆除は、サンゴ礁の重要保全区域に指定されている八重干瀬の「ウル干瀬」で実施された。友利さんら四人は、三―四時間の潜水で、もりを使ってオニヒトデ五百五十匹を突いて船上に引き揚げた。一匹の大きさは直径二十―三十a。駆除されたオニヒトデは、伊良部堆肥(センターで処分された。
友利さんは「ウルのオニヒトデ発生状況は、昨年より多い」と大発生を指摘し、早急な駆除を訴えた。
同組合は、宮古島市誕生を受け、新年度の通常総会で定款改正の議案を上程し、「伊良部漁業協同組合」に改称する予定。
写真説明・駆除されたオニヒトデ=4日、宮古島市伊良部の佐良浜漁港
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健康願いもちつき/ドイツ村・大勢の親子でにぎわう
宮古島市上野地区のうえのドイツ文化村で二日午後、「新春恒例もちつき大会」(主催・沖縄日独協会、博愛国際交流センター)が開かれた。大勢の親子連れらが参加。もちつきを通して家族の健康を願った。
親子連れらは、もち米を使ってもちつきを体験。子供たちは、大人の力を借りて大きなきねを振り下ろした。
参加者らはきなこもちやあんこもち作りにも挑戦した。全員で出来たてのもちに舌鼓。和やかな雰囲気の中、子供たちは「おいしい」を連発しはしゃいでいた。
同大会では、参加者らにおしるこが振る舞われたほか、じゃんけんで勝った子供たちにはお年玉プレゼントがあった。
写真説明・もちつきに挑戦していた子供たち=2日、うえのドイツ文化村
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