2005年(平成17年)
6月15日
水曜日
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多良間村長選
兼濱(現職)、下地(新人)両氏が届け出
/村二分し5日間の選挙戦突入
【多良間】19日に投開票が行われる多良間村長選挙は14日に告示され、5日間の選挙戦に突入した。これまで立候補を予定していた現職の兼濱朝徳氏(56)=保守系無所属=と新人の下地昌明氏(53)=保守系無所属=の2人が届け出を行い、締め切りの午後5時までにほかに届け出がなかったことから、1票差が明暗を分けた4年前の村長選と同様、両氏による一騎打が確定した。両陣営の選挙事務所で出陣式があり、両候補が第一声を上げた。13日現在の有権者数は1009人(男性533人、女性476人)。期日前投票はきょう15日から18日まで、多良間村役場2階会議室で行われる。 今選挙は市町村合併せず自立を選択した多良間村の将来のかじ取り役を選ぶ選挙。一時は合併賛否で揺れた同村だが、兼濱、下地両氏ともに自立へ向け取り組んでいく姿勢を見せている。厳しい財政の中でどう手腕を発揮し自立した村づくりを進めていくか、村民の溝を埋め一丸となって村政を導いていくかがカギとなる。両候補者にとっては、自立へ向けた確かな将来像と構想をいかに村民へ訴え浸透させるかが焦点だ。 届け出受け付けが始まる午前8時30分前から村選挙管理委員会には兼濱、下地両氏の代理人が訪れた。仮くじと本くじを引いた結果、兼濱氏の代理人が1番くじを引き当て、兼濱氏、下地氏の順で届け出を済ませた。 兼濱氏の出陣式には大勢の支持者が詰め掛け、5日間の選挙戦へ一致団結を誓った。第1声で兼濱氏は「公約をしっかり実現させていく。皆さんの支持であと4年間働かせてほしい」と述べた。「村民の目の高さでの分かりやすい政治」をモットーに▽特別養護老人ホーム建設▽地下ダムの早期実現▽旧多良間空港跡地の有効利用―などを公約に掲げ、2期当選を目指している。 下地氏の出陣式にも大勢の支持者が駆け付け、初当選へ向け気勢を上げた。下地氏は「現在の多良間村政を刷新し、皆さんとともに新しい多良間村建設に取り組んでいきたい」と第1声を放った。「村民との対話と協調で開かれた政治」を基本姿勢に▽活力ある産業育成・振興で村民所得の向上▽郷土愛と心豊かな人材育成・教育の充実▽健康で生きがいある生活・村民福祉の充実―を訴え、村政刷新を目指す。
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宮古島市長選・保守系 坂井、下地両氏は白紙へ
/第3の候補者で協議濃厚
10月1日に発足する宮古島市の市長選に向けて、保守系候補者一本化を目指して人選作業を進める「宮古島市市長候補者選考委員会」の幹事会(幹事長・砂川佳一県議)が14日、平良市内のレストランで開かれ、混迷化する人選作業について協議した。協議の内容についてはかん口令が敷かれ、協議後、メンバーらはそろって口をつぐんた。しかし、関係者の話をまとめると現在選考のテーブルに載っている前県議の坂井民二氏(55)と城辺町助役の下地敏彦氏(59)については白紙に戻すことがほぼ固まったようだ。両氏での調整が白紙となれば、今後の協議は第
3者を中心に進められる公算が大きくなっている。 |
☆ マンゴー、収穫間近/県外から注文相次ぐ
今月下旬から2005年産マンゴーの収穫を控え、宮古の栽培農家らは、県外からの相次ぐ注文の対応に追われている。近年宮古のマンゴーは、安心・高品質などで高い評価を得て全国的に「宮古ブランド」として人気が上昇中。夏の味覚・マンゴーの実は来週から本格的に熟れ出す。 |
☆ 駆除総数は1万2千匹/オニヒトデ部会 ・肥料効果を実証試験へ
宮古圏域海洋危険生物対策協議会オニヒトデ部会(会長・長間孝県宮古支庁農林水産振興課長)が14日午後、同庁2階講堂で開かれた。県や市町村、ダイビング業者など関係者ら多数が出席。2004年9月1日から05年5月31日までの9カ月間に駆除したオニヒトデの総数は1万1915匹であることが報告された。県自然保護課は、前年度に引き続き本年度も宮古海域で「重要サンゴ礁海域保全事業」によるオニヒトデ駆除を実施していく方針。また、陸揚げ後のオニヒトデが肥料としてどのような作物に適しているのか実証試験でその効果を検証する。 |
☆ 葉ショウガを安定出荷/宮古ブランド目指す
宮古の新規作物として葉ショウガを導入し大量出荷の4年目を迎えた平良市の宮古流通企画(川満健一代表)は、収穫、出荷作業たけなわとなっている。5、6月の2カ月で5キロ入りケースで8000ケースを関東向けに出荷する。川満代表は「宮古島産は、土壌や太陽光の特性で、紅の色のりがよく、香りも強い。他のどの産地よりも良品質」と強調。地元普及にも意欲的で、多くの人に知ってもらおうと昨年12月から同市西里で「やさいカフェ」もオープンしている。 |